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桜花賞、阪神牝馬S、ニュージーランドTなど

  • 2013年04月01日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・桜花賞(GI)
・クロフネサプライズ
「前走(チューリップ賞1着)は、ハナにこだわっていたわけではないけれど、他に行く馬がいなくて逃げる形。マイペースで進められたのは良かったと思います。レース後はダメージも少なく順調に調整できていますし、1週前追い切りの動きもとても良かったですよ。阪神JFのように厳しい流れを好位で運ぶこともできますし、本当に楽しみですね」(田所調教師)

・トーセンソレイユ
「前走(エルフィンS1着)は厳しい競馬でしたが、最後は狭いところを割ってしっかりと伸びてくれました。小柄な馬ですが、いい根性をしていますね。レース後は放牧に出してリフレッシュ。体の戻り具合を考えて本番直行になりました。帰厩後もあまり体は増えてきませんが、順調に調整はできています。混戦になったときに力を発揮してくれるタイプですし、楽しみですね」(兼武助手)

・メイショウマンボ
「前走(フィリーズレビュー1着)は課題のゲートもクリアしてくれて、強い競馬を見せてくれました。レース後も疲れはなく順調に調整できていますし、馬体も張りがあっていい状態です。1週前追い切りもいい動きでしたし、力を出せる状態ですね。今年に入ってから力をつけてきていますし、期待しています」(飯田明調教師)

・レッドオーヴァル
「前走(チューリップ賞7着)は残念な結果でしたが、外枠からでもうまく前に壁を作って1ハロン延長に対応してくれたのは良かったと思います。レース後は思ったほどダメージがありませんでしたし、本来の体調に戻れば力を発揮できるはずです。チューリップ賞の経験を活かしたいですね」(安田調教師)

・ローブティサージュ
「前走(チューリップ賞9着)は仕上がり自体は悪くなかったけれど、スローペースで力んでしまって、リズムを崩してしまいました。レース後はしっかり走れていない分ダメージもありませんでしたし、順調に調整できています。G?になればペースはもっと流れるでしょうし、競馬はしやすくなるでしょうから、巻き返してくれると思います」(須貝調教師)

◆土曜阪神11R・阪神牝馬S(GII)
・カラフルデイズ
「前走(山城S1着)後は短期放牧に出してリフレッシュ。休み明けでも仕上がりに手間取らないタイプで、態勢は整ってきています。1週前追い切りの動きも良かったし、順調そのものですよ。センスが良くうまく立ち回れるので、オープンに上がっても牝馬どうしなら楽しみです」(田代調教助手)

・シュプリームギフト
「前走(阪急杯5着)でも、短距離の一線級に交じって差のない競馬ができているように力はある馬。あとひと押しというところまで来ています。この中間も順調に乗り込めていて引き続きいい状態ですし、前走と同じ条件で牝馬同士ならチャンスはあると思います」(須貝調教師)

・マルセリーナ
「前走(阪神C12着)のあとはひと息入れて、ここを目標に調整。まだ冬毛が残っているけれど、ひと追いごとに動きは良くなっているし、上向いているのは間違いないでしょう。暖かくなってくると調子を上げるタイプなので、今の時期ならちょうどいい。1週前追い切りの動きも本来の感じになってきているので楽しみ」(松田博調教師)

◆土曜中山11R・ニュージーランドT(GII)
・プリムラブルガリス
「前走(500万下1着)はいい内容でしたね。使いつつレースを覚えてきて成長を感じます。まだモマれたときがどうかというところはありますが、引き続きいい状態をキープしていますし、重賞でもここまで強い相手と戦ってきた経験が活きるのではないでしょうか」(庄野調教師)

・レッドアリオン
「前走(フローラルウォーク賞1着)が期待どおりの強い競馬。ここまで重賞でもいい走りを見せてきましたし、力のあるところを証明してくれました。レース後も疲れはなく元気いっぱいで、順調に調整。いい状態をキープしています。どんな競馬でもできるので中山のマイルも良さそうですし、ここでも期待しています」(橋口調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆土曜阪神11R・阪神牝馬S(GII)
・イチオクノホシ
 前走の阪神うずしおS。4ヶ月ぶりで+8キロの体重だったのが、首とトモがしっかりして成長を感じさせた馬体。中団でスムーズに脚をタメたが、4角で他馬に振られるロス。そのぶん届かずクビ、ハナ差の3着。ロスがなければ勝っていた内容。この中間は休むことなく順調に乗られ、1週前の追い切りでは格上フォーエバーマークを4Fから1秒5追走しそれでも手綱を引っ張ったままで49秒5から上がり35秒7と破格と時計をマーク。叩かれて切れ味アップ。格上挑戦でも好勝負。

◆土曜中山11R・ニュージーランドT(GII)
・サクラディソール
 2連勝の勢いもあり、1番人気に推されたアネモネS。中山マイル戦の大外枠から逃げ馬と横並びの2番手と、さすがに厳しすぎる競馬。桜花賞の権利を逃した3着も、決して評価下げをするような内容でなかった。気になる疲れはなく、中一週で調教を再開。先週はウッドチップで67秒8-38秒4。3頭併せの真ん中で、両サイドの馬が一杯に追われているのを横目に手綱を動かずことなく楽々とゴールイン。走る気満々に鋭い脚さばきは迫力満点、反動どころか、さらに状態を上げてきている。牡馬相手でも素質は互角以上、状態の良さも目立ち、前走の鬱憤はすぐに晴らしてくる。

・マイネルホウオウ
 前走スプリングSを3着と好走したが、距離面の実績を考慮し、ここ目標に入念な調整。28日の1週前追い切りはポリトラックコースに入り、単走で終始余裕十分の脚どり。5F69秒6-3F39秒6と押えた時計だったが、中2週のレース間隔ならこの程度で十分。馬体もため感なくキッチリ仕上がってきている。中山1600は春のひいらぎ賞・正月のジュニアCを連勝しているようにベストの条件。先行策からしぶとさを生かすには絶好のコースでもある。前走こそ後方からの競馬となったが、今回は本来のスピード能力を生かす先行策に出るはずで、上がり時計がかかっている今の馬場状態を味方に、残り1Fから粘りに粘る積極的な競馬で活路。

・ゴットフリート
 前走の共同通信杯は、2ヶ月と間隔は開いていたが太め感のない仕上げ。好位の外で先行馬を見ながら折り合いをつけ、直線で一旦勝ち馬に並びかけたが、最後で突き放されて2着。久々と1800の距離が1F長く仕方のない結果。今回も間隔をあけてのレースになるが、入念に乗り込まれ、1週前の調教では1000万クラスのラテアートを5Fから2馬身追走し69秒0から上がり38秒8。相手が一杯に対し押さえ切れないほどの手ごたえで圧倒。すでに息は整い、トモに厚みが出てパワーアップした走りを披露。ベストの1600で必勝。

・ディアセルヴィス
 1600戦は出遅れの朝日杯FSが14着。直線で前がカベになって脚を余したジュニアCが5着。距離の実績面では今一歩でも、いずれも末脚はキッチリ伸ばしており、決して1600が不向きとは思えない。今回は中2週のレース間隔、遠征後ということを考えて中間追い切りを消化していない。28日にモヤの中をWコースで素軽い走りを見せており、体調面は馬体減もなく好調キープ確か。速い時計決着に課題は残るものの、今の荒れた、外差しが有利な中山の馬場は大きな味方となるはず。福島2歳Sを制した時のような長く良い脚が使える展開になれば大駆けの期待もかかる。

◆日曜中山11R・春雷S(OP)
・セイクレットレーヴ
 前走時も調教で速い時計を出していたが、1週前追いは素軽さ満点。ひと叩きの効果で、文字通り動きが変わってきた。初の千二挑戦になった前走は久々が敗因で、回転の速いフットワークは、明らかに短距離向きのもの。多少テンに置かれても、鋭い決め手で追い込めそうだ。ニュージランドTやNHKマイルで、カレンブラックヒルと差のない競馬をした馬。オープン特別では能力が一枚上。

◆日曜福島11R・福島民報杯(OP)
・トップカミング
 稽古で毎回パカついてしまう馬。ということで、今回は工夫をこらして3頭併せで。常に1馬身ほど前に行かせて、後ろからプレッシャーを終始かける調教。最後まで集中力を切らすことなく、95秒6-77秒8-63秒1-50秒2-37秒3という速いタイムを楽々とマーク(ゴール前仕掛け)。本気で走りさえすれば、「さすがオープン馬」という素晴らしい動きだった。中央場所のGIIIを使っても着以上の健闘を期待できる馬で、福島のオープン特別ならアッサリがあって当然。とにかく真面目に最後まで走りさえすれば、自然と結果はついてくる。

・ドリームセーリング
 前走後の間隔が短く、1週前追いは終い重点の調整になったが、押さえ切れないほどの好気合で、素軽さ満点の動き。状態面は文句なしと思える。前走は早めにインから交わされ崩れてしまったが、これは逃げ馬の宿命。多少ハイペースでも自分の競馬に持ち込めば粘り強い馬。小回りの福島、開幕週で先行馬が圧倒的に有利な馬場なら、簡単に止まらないはず。強気な競馬を期待したい。

◆土曜中山10R・湾岸S(1600万下)
・フェデラルホール
 菊花賞の後、ひと息入れた前走は5着。年末を挟んでの調整で、強い稽古が足りなかったのが響いてしまった。暖かくなってきた事もあり、この中間は意欲的な調整を消化している。先週はウッドチップで65秒1-38秒4、1秒4先行させたルミナススカイを直線で捕まえると、逆に3馬身突き放してゴールイン。追い出しからの反応・伸び脚ともに、抜群の鋭さを見せ、前回時とは一変と言える気配を見せている。菊花賞では4番人気にまで推された期待馬、条件戦では素質断然。今回は本来の強さを見せつけてくる。

◆日曜中山9R・デイジー賞(500万下)
・ブリリアントアスク
 出遅れてしまった前走の中山戦だったが、直線だけで一気に差を詰めて、勝ち馬からはコンマ3秒差の6着。メンバーが揃っていたGIII(フラワーカップ)だったことを考えれば、十分に及第点を与えられる内容としていい。まだまだ気性が荒削りで、道中必要以上に行きたがる面はあるが、もう少しタメが利くようなら、さらに切れる脚を使えるはず。1勝馬同士=メンバー弱化なら、それでも当然好勝負を期待していい。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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