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NHKマイルC、京都新聞杯、新潟大賞典など

  • 2013年04月30日(火) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・NHKマイルC(GI)
・エーシントップ
「前走(NZT1着)は持ち味のスピードを活かして、楽に好位を追走できましたし、最後もいい根性を見せてくれましたね。この中間も順調に調整できていますし、1週前追い切りの動きも文句ありません。今回はジョッキーも2度目だし、前走よりさらに楽しみ。トビがきれいな馬なので、できれば良馬場がいいですね」(西園調教師)

・コパノリチャード
「前走(皐月賞13着)はスタートで少し出負けして、出していった分行きたがってしまいました。結果的に距離が長かったのかもしれません。間隔は詰まっていますが、レース後ダメージが少なかったし、いい状態をキープ。実績のあるマイルに替わるし、巻き返してくれると思います」(増井調教助手)

・レッドアリオン
「前走(NZT2着)は内々でうまく進めて、いい伸びを見せてくれましたし、評価できる内容です。レース後も体調は安定しているし、1週前追い切りもいい動きでした。再度の長距離輸送になりますが、カイバ喰いがいいので心配ありません。いい位置で競馬ができる馬だし、スムーズならチャンスはあると思います」(橋口調教師)

・ローガンサファイア
「500万下、マーガレットSとここ2戦が差しに徹して強い競馬。流れが向いたことはあるけれど、力をつけてきているのは間違いありません。レース後も順調に調整できていて、馬体も維持しています。折り合い面に不安を抱えているだけに、道中いかに脚を溜められるか。うまく運べれば差はないと思っています」(佐々木調教師)

◆土曜京都11R・京都新聞杯(GII)
・アクションスター
「前走(スプリングS10着)はだいぶ馬体を減らしてしまっていましたし、力を出し切れませんでした。レース後は馬体の回復を第一に考えてきて今はだいぶ良くなってきました。間隔をきっちりと取って状態も上向いていますし、ここで賞金を加算してダービーに向かいたいですね」(音無調教師)

・マズルファイヤー
「前走(皐月賞7着)は思ったよりも道中後ろの位置での競馬になってしまいましたが、速い流れだったこともあって最後はよく伸びてくれたと思います。元々長い距離がいいタイプで、2200mの方が楽に追走できるでしょうし、京都コースもプラス。長くいい脚を使うこの馬の持ち味を活かせれば楽しみです」(大久保龍調教師)

・リグヴェーダ
「前走(アルメリア賞1着)は直線しっかりした伸びでいい勝ち方でした。その後ソエが出てひと息入れましたが、今は問題なく順調に調整できています。年明けに京成杯が延期になった影響で減らしていた馬体もすっかり回復していますし、気配は上々ですよ。素質がある馬だけにダービーに出したいし、ここでなんとか賞金を加算したいですね」(池江調教師)

◆日曜新潟11R・新潟大賞典(GIII)
・アドマイヤタイシ
「前走(中日新聞杯2着)のあとは短期放牧に出してリフレッシュさせていました。休み明けになりますが、順調に乗り込んで動きも良好です。馬体もしっかりしていて気配は上々ですし、力を出せる仕上がりですね。ここでもいい競馬を期待しています」(竹之下調教助手)

・ダコール
「前走(小倉大賞典2着)は、直線いい脚を使っていい競馬ができたと思いますが、勝ち馬にうまく乗られてしまった印象です。レース後は短期放牧に出してリフレッシュ。馬体がふっくらしていい雰囲気ですよ。脚の使いどころが難しいので、直線の長い新潟コースがどうかですが、引き続き期待をしています」(窪田調教助手)

・パッションダンス
「前走(中日新聞杯4着)は中団からスムーズな競馬はできていましたし、内容は良かったと思います。ここにきてだいぶ馬体がしっかりしてきて、レース後のダメージが少なくなりましたし、その分しっかりと調整することができるようになりましたね。少しゲートに難があるので、そこはしっかりと練習をしています。スムーズに流れに乗れれば楽しみです」(友道調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・NHKマイルC(GI)
・シャイニープリンス
 出負けしながら、好位のインでピタリと折り合い、前が開いてスペースができると、一気に突き抜けた前走の京都戦(橘S)が強い内容。しかも2か月半ぶりの実戦に加えて、長距離輸送と初芝を克服してのものだけに、これはとてつもなく価値の高い勝利といえる。ここまで4戦3勝とまったく底を見せておらず、未知の魅力にあふれた馬で、GIの強敵相手でも通用してしまう可能性は十分。今回は中1週の競馬になるが、連日元気に角馬場を周回しており、疲れ(反動)は皆無。距離延長もなんら問題はなく、大きく狙う価値がある。

・ガイヤースヴェルト
 賞金を加算した前走後は、このレースを目標に調整。坂路を交えて、入念な乗り込みを消化している。1週前はウッドチップで63秒8-37秒2、同じレースを使うゴットフリートを4馬身追走から直線では逆に4馬身突き放してゴールイン。時計も速いが、追ってからの反応・迫力満点の伸び脚と、全てに◎がつけられる破格の内容だった。キズナの強さが目立った毎日杯だったが、1000m通過58秒6のハイペースを直線早めに抜け出し、3着馬には3馬身半差。初芝でこのパフォーマンスは文句なし、距離短縮は大歓迎、勝ち負けの競馬になる。

・インパルスヒーロー
 前走後はプールを併用して入念な乗り込み。今週は古馬のレッドブルピサを1秒ほど追走して49秒台の好時計をマーク。目一杯とは思えなかったし、力強い伸び脚がひときわ目立った。筋肉質の馬体で、見た目はいかにも短距離タイプだが、折り合い面に不安がなく、1600mまでは十分守備範囲。東京は2戦2勝と、最もレースがしやすいコース。能力的にもGIに手が届くところにいる。

・フラムドグロワール
 1月の中山・京成杯以来で3か月半ぶりの実戦だが、3月下旬から1か月間タップリと乗り込んで息もちは整っている。24日の1週前追いは南ウッドに入り、古馬1000万条件ラヴェルソナタとの併せ馬も消化。5F標で2馬身先行から、直線は進路を外に持ち出し、ラスト1Fは肩を並べて余裕の併入。5F67秒9〜3F38秒8〜1F13秒1の時計は、馬場の外目を回ったことを考えるとかなり優秀で、動き自体も素軽い十分。これで9分通り仕上がってきたことは確か。デビュー戦の圧勝劇・続く芙蓉S2着・いちょうS1着と昨秋の実績から言えばここでも十分通用の器。前走の京成杯は不本意な結果に終わっているが、今のスピードを生かせる馬場、先行力を持ってすれば大駆けの可能性も秘めている存在だ。

・ストーミングスター
 ニュージーランドT3着後はここ目標に入念な乗り込み。24日の1週前追いは南Dコースに入り格下ディーエスコマンドとの併せ馬。5F標で4馬身追走から、直線仕掛けると一気に反応して2馬身先着。5F68秒0〜3F39秒3〜1F12秒4と時計こそ平凡だったが、G前の鋭い伸び脚は前走時の坂路調教と同様のものだった。前走はデビュー以来初の芝挑戦にもかかわらず、先行策から粘りに粘っての3着。少し時計がかかる馬場状態にしてもそのスピード能力は互角以上のもの。初の東京芝・速い時計決着に多少課題が残っても、今までの雑草魂をここでも発揮すれば十分に通用可能。

◆日曜新潟11R・新潟大賞典(GIII)
・ドリームセーリング
 早めに捕まった時は惨敗という逃げ馬の宿命で、ここ2戦は10着、10着という成績だが、素軽さ満点の動きを見る限り、状態面の不安はなさそうだ。有力馬が捲くりぎみに進出してくる福島よりも、長い直線の新潟外回りのほうが、意外と残りやすいコース。多少ハイペースになっても、思い切った逃げを打てば、開幕週の馬場を生かして、マンマと粘り込む可能性十分。

◆土曜東京11R・プリンシパルS(OP)
・ミエノワンダー
 少し間隔をあけたが4月に入ってからは順調に追い切りを消化。先週はウッドチップで66秒3-38秒4、1秒5先行させたサトノデートナを馬なりのまま捕まえ、1馬身差つけてゴールイン。デビュー時から好馬体は目立っていたが、その体を持て余すことなく使えるようになったことで、ど迫力の走りに変化。オープン初挑戦とはいえ、すでに古馬顔負けの貫禄が備わってきている。スローの団子集団からつけた前走の2馬身差は、まさに瞬発力の違いを見せつける強い内容。東京コース大歓迎、成長目立ち、強い競馬をここでも見せる。

◆日曜東京9R・湘南S(1600万下)
・ミヤビファルネーゼ
 前走の韓国馬事会杯。後方でジックリ脚をタメ、4角で内を突いたためちょっとゴチャつくシーン。そのぶん最後は伸びたものの勝ち馬の決め手に屈して2着。予定したレースを除外になり今回も間隔が開いたが、そのぶん入念に稽古を積まれ、1週前の調教では5F64秒8〜上がり36秒9の好タイムをマーク。最後の1Fでは鋭く反応して11秒3。さらに集中力を増して万全。

◆日曜東京12R・日吉特別(1000万下)
・コパノウィリアム
 福島戦を使う予定もあったが、「右回りは外に張る」という理由で回避。のびのびと走れる左回り東京戦に照準を合わせて、連日元気に北馬場で調整を続けている。もともとがスタート下手で、どうしても後方からの競馬になりがちだが、少しでも前半が速くなる流れなら、直線勝負で難なく届いてしまう可能性大。冬場は動きが硬くなる傾向にあるが、春を迎えて体調も一変。この馬本来の豪快な動きが戻っている。今回も道中は下手に動かず、末脚を生かす乗り方に徹する一手。ハマれば一気に突き抜ける。

◆土曜東京10R・緑風S(1600万下)
・フェデラルホール
 3か月ぶりで臨んだ前走の湾岸Sは、ジックリ乗り込まれ太め感のない仕上がり。スタートで出遅れたが追い上げて中団。4角で前の馬をうまく捌いたが、スローペースで最後に差を詰めただけの5着。この中間は順調に乗り込まれ、1週前の追い切りでは6F84秒0〜上がり38秒8を軽快な走りで計示。最後の1F13秒6もゴール寸前で素晴らしい反応を見せてのもの。叩かれて息使い、気迫共に一変。秘める能力は重賞級。順調に使える今度は必勝。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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