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スプリンターズS、シリウスSなど

  • 2013年09月23日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜中山11R・スプリンターズS(GI)
・グランプリボス
「前走(安田記念10着)は道中かかってしまって力が出せませんでした。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、9月前半に帰厩。順調に夏を越すことができました。1200mはちょっと忙しいかもしれませんが、かかる心配はありませんし、レースはしやすいはず。状態はいいですから、この距離に対応してくれれば楽しみです」(渋田調教助手)

・ドリームバレンチノ
「前走(セントウルS3着)は、ゴール前で後ろから馬が来てもうひと伸び。馬込みを割ってくるようなレースが合っているようです。レース後はダメージもなく順調に来ていますし、中2週でも問題ありません。昨年のこのレースを見ていても、中山コースは合っていると思うし、力を出し切れればいい競馬ができると思っています」(加用調教師)

・ハクサンムーン
「前走(セントウルS1着)は持ち味のスピードを活かせたし、最後までよく粘って強い内容でした。中2週のレースになるので、ビシッとやるのは当週だけで十分でしょう。いい意味で変わりなく来ているし、ずいぶんと力をつけてきている印象。ロードカナロアは強いけれど、ここでも楽しみにしています」(西園調教師)

・パドトロワ
「前走(キーンランドC14着)は、ちょっと余裕のある体つきに見えたので、調整が軽かったのかもしれません。レース後は運動時間を増やしてきて、だいぶスッキリした体つきに。うまくハクサンムーンを見ながらいい位置で進められればもっとやれていいと思っています」(鮫島調教師)

・マジンプロスパー
「前走(CBC賞1着)は58キロを背負いながら、坂からしっかりと伸びて強い競馬だったと思います。レース後は放牧に出してリフレッシュさせて帰厩。当初はキーンランドCを挟むことも考えていましたが、体調がもうひとつだったのでここ1本に切り替えて調整してきました。追うごとに調子は上がっていますし、順調ですね。スムーズな競馬をして頑張ってほしいですね」(中尾調教師)

・ロードカナロア
「前走(セントウルS2着)は、久々でも自分のレースはできましたが、相手が強かったですね。レース後は順調に乗り込めていますし、予定通りの調教を積むことができています。1週前追い切りの気配も良かったですし、ここで巻き返せるようにしっかりとやっていきます」(安田調教師)

◆土曜阪神11R・シリウスS(GIII)
・グラッツィア
「前走(ラジオ日本賞1着)はいいポジションでレースをすることができましたし、強い内容だったと思います。レース後も大きな疲れはなさそうですね。白山大賞典と両にらみになりますが、ここにきて力をつけていますし、今なら重賞でもやれるのではと期待しています」(岸本調教助手)

・ケイアイレオーネ
「前走(レパードS3着)の後は栗東で調整してきましたが、特に問題なく順調に乗り込むことができています。引き続きいい状態をキープできていますね。道中脚を溜めていけば確実にいい脚を使ってくれますので、うまくスムーズに運べれば楽しみです」(西浦調教師)

・ナイスミーチュー
「前走(平安S2着)の後は放牧に出してリフレッシュさせ、順調に夏を過ごすことができました。ここを目標に帰厩させて予定通り乗り込むことができています。阪神ダート2000mは2戦2勝と相性がいい舞台。条件はぴったりなので、期待しています」(橋口調教師)

・ハートビートソング
「前走(アハルテケS6着)後はリフレッシュさせてここを目標に調整。まだ馬体には余裕がある状態ですが、攻めの気配自体は悪くありません。休み明けは苦にしないタイプだし、右回りの方がスムーズ。レースが近づけば体はできるし、当週しっかりとやれば態勢は整うと思います」(平田調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中山11R・スプリンターズS(GI)
・サンカルロ
 格下のベルゲンクライが相手だったとはいえ、追走からゴール前で軽く仕掛けると2馬身ほど先着。稽古駆けとはいえ、年齢を感じさせない迫力ある動きを見せた。ひと叩きの効果で型通りの良化を見せている。前走は久々ということもあったが、平坦の小回りは苦手といってもいい条件。今度は坂のあるコース。逃げ宣言のフォーエバーマーク、ハクサンムーンが引っ張る流れなら、ゴール前で大逆転も…。

・フォーエバーマーク
 19日の1週前追いは南Pコースに入って単走追い。いつも通りに4Fからスピードに乗った走りから、4F52秒9〜3F39秒6〜1F12秒7を馬場の大外を回ってマーク。通常だと1週前追いはもう1秒速いぐらいの時計を出すが、今回は夏場に1ヶ月に1度レースに使ったことから、中間ハードな乗り込みをせずに、慎重な調整過程で、その分押さえぎみになったのは納得。これで直前に4F51秒台の時計を出せるようなら仕上がりに心配なし。夏場の3戦を3,2,1着。先手さえ取れればGI級のスピード能力・力をつけていることは確か。同型の逃げ馬がいるが、テンのスピード能力では優っているだけに、とにかくハナを切ることを心がけた戦法に徹すれば、後続を寄せつけずゴールインのシーンは十分にある。

・サクラゴスペル
 19日の1週前追いはまさに圧巻の内容。1秒9先行するOPサクラプレジールとの差を徐々に縮め、ラスト1Fで捉え、最後の追い比べではキッチリ半馬身先着。11日にも強めの内容、そして15日には坂路で52秒台、前走朱鷺S以降中4週のレース間隔にしては、かなり豊富な乗り込み量を消化しており、前走余裕があったら馬体もキッチリと仕上がっている。春の高松宮記念4着・続く安田記念5着が示すように、昨秋から実績を着実に積み重ね、以前の一本調子から脱却。好位・または中団追走からでも十分に立ち回れる脚質の進歩は著しく、GIを制する能力も身についてきた。夏場を1戦したローテーションも好感が持て、スピード決着も大歓迎。もつれた展開になれば坂上からの台頭も可能性十分。

◆土曜阪神11R・シリウスS(GIII)
・グランドシチー
 連闘で臨んだ前走のエルムS。連闘のためかパドックから硬さが感じられたが、勝負どころで追い上げ、直線もしっかり伸びていたが、時計が速く不利な展開で5着も仕方なし。連闘後でも、この中間は疲れを見せず順調に乗り込まれ、1週前の追い切りは500万下のマイネルミラノを5Fから3馬身追走して67秒2〜上がり37秒7。脚いろこそ見劣ったが、終いビシッと追えたことにこの馬のタフさを感じさせた。道中うまく脚をタメられれば末脚爆発。

◆日曜阪神11R・ポートアイランドS(OP)
・ルナ
 中山3週目のオールカマーにも登録していたが、メンバーと距離を考慮しての1週延ばし。間隔が詰まりすぎると良くない傾向があるため、この判断は大正解としていい。人気を集めた前走の京成杯AHは10着と惨敗したが、これはスタートが決まらず、テイエムオオタカに絡まれて、マイペースの逃げが打てなかったことがすべて。前半千メートル通過が56秒7の超ハイペースでは失速も仕方がなかった。とにかくポンと出足がついて、単騎でハナさえ奪えれば一変があって当然。1週前の稽古は金曜にダートコースで72秒6〜56秒2〜41秒5(馬なり)。厳しいレースの後でも筋肉は硬くなっておらず、十分に力を発揮できる状態としていい。

◆日曜中山10R・ながつきS(1600万下)
・ガイヤースヴェルト
 毎日杯をキズナの2着、2番人気に支持されたNHKマイルCを5着。さすがに前走のラジオNIKKEI賞は、連戦の疲れが出てしまったようだ。その後は放牧に出してリフレッシュ、9月から調教を再開して、4本の時計をマーク。先週はウッドチップで87秒4-71秒2-41秒8。長めから落ち着かせることに重点を置いたが、最後まで折り合いを欠くことなく、余力十分にゴールイン。もともと太く見せるタイプではないが、動き・馬体ともに重苦しさはなく、1週前の時点で9分と言える状態が整っている。ダート戦は新馬で7馬身差の圧勝、続く500万でハナ差負けたベストウォーリアは、その後ユニコーンS勝ちと、ダート適正もかなり高い馬。芝の重賞で通用するスピードはダートでさらに破壊力を増す。

◆土曜中山9R・芙蓉S(OP)
・イオラニ
 1週目に使ったばかりということで、控え気味の調整だが、反動なく、気合のり良好。好調子をキープしている。好スタートから好位に折り合えるセンスの持ち主だが、前走を見る限り、やはり千六のほうが折り合いがスムーズ。まだ変わる余地はあるが、今の時点ではマイルがベストと思える。ハナに拘らない先行力は、このコースにピッタリ。手変わりも、戸崎騎手なら全く不安なし。

◆土曜中山10R・習志野特別(1000万下)
・アルティスト
 夏は函館に遠征して五百万勝ち。昇級となった前走も、直線だけの競馬で4着まで押し上げたのだから、ここにきて大幅に力をつけていることは間違いない。1週前の追い切りは、格下のリサーチアゲンと併せて5ハロンから。終始2馬身追いかけて半馬身遅れたが、もともと派手に動く馬ではなく、これだけ負荷をかけられれば十分(66秒7-51秒7ー38秒6)。夏場の好状態を維持している。典型的な追込型だけに、直線に坂のある中山は大歓迎。ベストの2000mなら中央場所でも勝負になる。

◆土曜中山11R・秋風S(1600万下)
・ホーカーテンペスト
 7月の中京戦後、ひと息入れてリフレッシュ。9月に入ってから、調教を再開して、入念な乗り込みを消化している。1週前は芝コースで58秒9-35秒7の好時計を、馬なりのまま楽々とマーク。気性の勝ったタイプで時計は出る馬だが、それにしても余力十分で鋭い走りを披露。腹回りもスッキリ見せ、不安のない状態が整っている。中山のマイル戦は5戦して3勝、着外の2戦は重賞での6、9着。追い込み馬でも良い脚を長く使うタイプではなく、一瞬の瞬発力がセールスポイント。東京や中京ではなく中山がベスト条件、久々だからこそ狙い目になる。

・ミヤビファルネーゼ
 前2走はスタートで出遅れて最後方から。上がりは33秒台の脚を使ったもののスローペースで惨敗は参考外。その後、放牧に出され今回は3ヶ月半ぶりの出走になるが、急ピッチで乗り込まれ、1週前の追い切りでは格上シビルウォーを5Fから2馬身ほど追走し、67秒1ー上がり37秒8のタイムで圧倒。全身をフルに使い力強さ溢れるフットワークで仕上りの良さをアピール。好位でタメて競馬のできる馬。立ち回りひとつでチャンスは十分。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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