【栗東トラックマン情報】
◆日曜京都11R・京都大賞典(GII)
・アドマイヤラクティ
「前走(目黒記念10着)は、大崩れのないタイプだけに案外なレースになってしまいました。結果的に天皇賞の疲れが残っていたのかもしれません。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に仕上がってきています。ここは強い相手が揃っていますが、今後の成長が楽しみな馬ですし、いい走りをしてもらいたいと思っています」(梅田智調教師)
・ヴィルシーナ
「前走(安田記念8着)後は放牧に出してリフレッシュさせていました。この秋目標になるのが2200mのエリザベス女王杯になりますし、そのあたりを考えてここからスタートすることにしました。放牧明けでいくらか余裕はありますが、当週のひと追いでまずまずの仕上がりになりそうです。相手は強いですが、次につながるレースを期待しています」(友道調教師)
・ゴールドシップ
「前走(宝塚記念1着)はいいポジションからレースを進めて、理想的な勝ち方だったと思います。レース後は北海道に放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩させ、順調に乗り込んでいます。いい状態で戻ってきてくれましたし、精神面の落ち着きもありますね。秋初戦になりますが、GI戦線に向けてまずは無事にいいレースをしてもらいたいと思っています」(須貝調教師)
・トーセンラー
「前走(宝塚記念5着)のあとは放牧に出してリフレッシュさせていました。8月の下旬に帰厩させましたが、順調に夏を越せていい状態で戻ってきてくれました。1週前追い切りの動きも良かったですし、ひと追いごとに反応がしっかりしてきていますね。久々は苦にしないし、京都の外回りコースはいい条件だから楽しみにしています」(田代調教助手)
・トレイルブレイザー
「前走(新潟記念14着)はひと叩きした上積みも見込める状態で期待していたのですが、残念な結果になってしまいました。状態はいいので、気持ちの面の問題だったのではないでしょうか。レース後は順調に来ていますし、コンスタントに使っているので当週サッとやれば十分でしょう。集中を切らさずに走ることができれば巻き返せると思います」(兼武調教助手)
◆日曜東京11R・毎日王冠(GII)
・エイシンフラッシュ
「前走(クイーンエリザベスII世C3着)はちょっとスムーズさを欠くところがありながら、最後はいい脚を見せてくれました。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、8月下旬に帰厩。うまく夏を過ごせたようでいい雰囲気です。順調に攻め馬を消化していますし、昨年勝った秋の天皇賞に向けていい競馬を期待しています」(田代調教助手)
・クラレント
「前走(エプソムC1着)後は放牧に出してリフレッシュさせていました。順調に夏を過ごし、ここを目標に帰厩させています。予定どおりに調教を消化して、いい感じに仕上がってきていますよ。以前よりも攻め馬でしっかりと動くようになっていて、堂々としてきた印象です。東京コースは相性のいい舞台ですし、秋初戦からいい競馬を期待しています」(橋口調教師)
・ジャスタウェイ
「前走(関屋記念2着)は前残りの展開ながらいい末脚を見せてくれましたが、あと一歩という競馬になってしまいました。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。今は馬が充実してきている印象ですし、順調に調整できていますね。ここはぴったりの舞台ですし、なんとかいい結果を出したいと思っています」(須貝調教師)
・ショウナンマイティ
「前走(安田記念2着)後は放牧に出してリフレッシュ。脚元が強いタイプではないし、帰厩後もじっくりと調整しています。前走の前に比べればまだ余裕のある状態ですが、順調に仕上がってきています。天皇賞が目標になりますし、次につながるいい内容の競馬を期待したいですね」(梅田智調教師)
◆土曜京都11R・デイリー杯2歳S(GII)
・ピークトラム
「前走(新潟2歳S3着)は勝ったハープスターの末脚が上でしたが、この馬もいい競馬をして、一戦ごとにレースぶりがしっかりしているという印象でした。見た目には大きな変わりはありませんが、順調に調整できているのが何よりですし、レースが上手な馬ですからね。展開に左右されないのは強みになるのではないでしょうか」(橋口調教師)
・ホウライアキコ
「前走(小倉2歳S1着)は持ち味を発揮してくれて、期待どおりの快勝でした。いいスピードがあるのは分かっていますが、一度マイルを経験させておきたいという気持ちもあってここへ。距離は未知数ですが、追ってからがいいタイプでもありますし、中間も順調に来ていますからね。いい競馬を期待しています」(南井調教師)
・プライマリーコード
「1週前追い切りに乗せていただきました。久々なので息を造るつもりである程度しっかりとやりましたが、前半から行かせても終いまでいい脚でしたよ。もう馬はできているなという印象でした。距離がマイルになるのはまったく問題ありませんし、レースを楽しみにしています」(三浦騎手)
【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・毎日王冠(GII)
・タッチミーノット
札幌記念8着後ひと息入ったが、中6週くらいのレース間隔は大歓迎で、20日・26日と2週連続で好タイムが出た調教の動きはまさに圧巻の一言。共に今までにないポリトラックでの追い切りだったが、いずれも6Fを78秒台から、上がりも37秒を切るスピード感十分の内容。特に1Fを11秒台で駆け抜けた動きに切れ味を感じさせるものがあり、調教量ひと息でモタれていた印象があった前走時とは一変。正月の中山金杯をも上回るデキになってきた。昨年は3着、残り100ではあわやの見せ場を作っており、開幕週の速い時計決着も全く心配なし。馬体が500キロ近くまで回復した今回は本領発揮だ。
・コディーノ
ダービー9着後はリフレッシュ。8月下旬に戻り、それからは坂路とウッドを併用して入念な乗り込み。1ヶ月間で速い追い切り時計は計5本。以前のカリカリとした気性も落ち着きを増し、心身ともに夏を境にして成長大。1週前追いの25日は本馬場に入って1000万レッドフォルツァとの併せ馬を消化。途中3馬身追走からラスト1Fで並びかけ、ゴール前はグーンと重心が沈み逆に1馬身半の先着。元来が気の良いタイプ、久々は苦にせず調教の動きも好印象。まだ激しい競馬には「?」だが、開幕週特有のスローの流れから一瞬の決め手比べなら十分に力は通用するはず。古馬相手でもスピード能力で押しきれる可能性は高い。
・レッドスパーダ
9月になると時計を出し始め豊富な乗り込み良。1週前追いはプランスデトワールを0.5秒追走。G前で北村宏騎手が押さえ切れない勢いで、素軽さ満点の動き。気合も乗って、仕上り面では万全といえそうだ。前走の好内容を見る限り、年齢的な衰えは全くないし、先行力を生かしたスピード競馬に持ち込みたい馬。開幕週の馬場が味方しそうだ。自分の型になれば、強敵も封じ込める。
・ダークシャドウ
9月に入ると調教を再開。日曜日には坂路、木曜日にはウッドチップと週2本ずつ追われている。1週前の木曜日は、キングレオポルドを3馬身追走して、65秒7-36秒6。鞍上の戸崎騎手の手は最後まで動くことはなかったが、首を使った気合十分の走り。脚さばきは鋭く、すでに戦闘態勢が整っている。先行すると末が甘くなるが、貯めれば強烈な末脚を繰り出せる馬。前走は初のマイルと先行策が裏目に出た1戦、東京コースでは崩れず、緒戦から勝ち負けの競馬になる。
◆土曜東京11R・ペルセウスS(OP)
・シセイオウジ
前走の中京ジュライステークスは、1800と長い距離に挑戦。いつも通り後方でジックリ待機して直線勝負に出たが、スタミナ不足で身上の終いの切れ味を発揮できず8着に大敗。やはり距離が合わず参考外。今回は2ヶ月半ぶりの実戦になるが、ジックリ乗り込まれ、1週前の追い切りは終いを重視して5F71秒1-上がり39秒9。気性が勝って強い追い切りを必要としないタイプ。直前もう1本追えれば仕上げに不安はない。東京1400で一発。
・トキノエクセレント
予定通りに夏場は全休。8月下旬にトレセンに戻ってからは、北馬場と坂路併用で順調に乗り込まれてきた。初のオープンでのレースとなった前走の東京戦でも、いきなり小差の3着と好走したほどで、ダートならいずれ重賞でも期待が持てる素質の持ち主。口向きの関係もあって、右回りでは内にモタれる面が残っているが、スムーズな左回りなら、いつでも好勝負が可能だろう。折り合い面を考えると、ペースが上がる1400メートルがベスト。まさにここは適鞍といえる。
◆日曜新潟11R・信越S(OP)
・インプレスウィナー
展開面での味方があったことは事実でも、一気に突き抜けた前走の新潟戦がとてつもなく強い内容。タメにタメて切れ味で勝負したいタイプだけに、どうしても成績にはムラがあるが、ハマった時には素晴らしい力を発揮する。秋の中山は適鞍がなかったこともあってパス。再び新潟の芝1400mに照準を合わせて調整してきただけあって、デキの方も万全。ハンデは57キロを背負わされる可能性もあるが、それでも好勝負して当然の力関係だろう。引き続き目が離せない。
・ゴットフリート
4ヶ月ぶりで臨んだ前走の京成杯AH。馬体は仕上がっていたが、明らかに急仕上げ。離れた3番手から4角でスパートも、勝ち馬に余裕で交わされ、やっとの3着。それでも次走へ繋がるレースはできた。この中間は順調に調教を消化して、1週前の追い切りは2歳500万下のデスティニーラブと併せ、5F69秒2-上がり39秒1を抜群の手応えで計時。今度は筋肉もキリッと締まり体の切れが違ってきた。ゲートの悪さも完全に解消し必勝態勢。
◆土曜東京9R・サフラン賞(500万下)
・ニシノミチシルベ
前走時から仕上がった馬体をしていただけに、1週前追いは15-15程度だが、来週の追い切り一本で十分。好状態でレースに出走できそうだ。前走時は中間49秒台の時計をだしていただけに、1番人気に支持されたが、着差以上の楽勝で期待に応えた。まだレースぶりにも若さが残っていただけに、レース慣れしてくれば、変わり身も十分。マイルまでなら、一級品の牝馬になる可能性も。
・ミュゼリトルガール
新潟のデビュー戦で新馬勝ち。着差は半馬身だったが、内容的にはまったくの完勝。スタートセンス、折り合い、そしてスピード、決め手ともに申し分なく、非常に完成度は高い。結局、レースでは一度もステッキを入れなかったほどで、鞍上が本気で追えば、もっと差は広がっていたはず。そういう意味では、さらなる上積みも期待できるはずだ。たっぷりと間隔をとって熱心に乗り込み、馬体もフックラと大きく見せて体調は◎。牝馬限定戦なら、500万でも即勝ち負けになるはずだ。