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エリザベス女王杯、武蔵野Sなど

  • 2013年11月04日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜京都11R・エリザベス女王杯(GI)
・ヴィルシーナ
「前走(京都大賞典8着)は自然とハナに立ちましたが、向こう正面で早めに動いた馬がいて厳しい展開になってしまいました。スムーズなら違ったと思います。レース後は特にダメージもなく順調に調整できています。一度使っての上積みが見込める状態ですし、馬体にも張りがあっていい状態ですから楽しみにしています」(友道調教師)

・デニムアンドルビー
「前走(秋華賞4着)は自分から動いて勝ちに行った分ですし、敗れたのは仕方のないところです。レース後は少し楽をさせてから調整していますが、高いレベルで安定した状態をキープできていますよ。末脚は確かですし、外回り2200mという条件は力を発揮できる舞台だと思いますから、巻き返しを期待しています」(松田調教助手)

・メイショウマンボ
「前走(秋華賞1着)は落ち着きが合っていい状態だったし、スムーズに運べて強い競馬ができたと思います。レース後は少し楽をさせたが今は疲れも抜けていい状態。コンスタントに使っているのでデキを維持するイメージで調整していますが、1週前追い切りもいい動きだでした。距離が延びるのは歓迎だし、引き続き楽しみです」(飯田明調教師)

・ラキシス
「前走(鳴滝特別1着)は強い勝ち方でしたね。春はカイバ喰いが安定せず馬体を維持しつつの調整。ひと夏を越して馬がしっかりして、馬体も充実してきました。レース後も順調に調整できていますし、馬体も維持しています。フットワークからも外回りの2200mという条件は合っていると思いますし、期待しています」(松田調教助手)

◆日曜阪神11R・武蔵野S(GIII)
・アドマイヤロイヤル
「前走(南部杯5着)は後方からでも最後はしぶとかったし、内容は悪くなかったと思います。以前に比べるとだいぶ集中して走れるようになっているし、成長を感じます。この中間も順調だし、東京コースでは安定して力を出しているのでいい競馬を期待しています」(橋田調教師)

・ゴールスキー
「前走(ペルセウスS1着)は強い勝ち方でした。上がりのタイムも優秀で、完勝と言っていい内容だったと思います。中間も順調に来ていますし、血統的にダートも合いますし、ダートに替わってから安定した成績。元々左回りも合う馬なので、ここでも楽しみにしています」(兼武調教助手)

・ベルシャザール
「前走(ブラジルC1着)が期待通りの強い競馬でした。レース後も大きなダメージなく来ていますし、順調に調整できています。今回はマイルになりますが、広い東京コースなら問題なく対応してくれると思いますし、重賞でもチャンスは十分でしょう」(松田国調教師)

◆土曜京都11R・ファンタジーS(GIII)
・エイシンオルドス
「前走(りんどう賞1着)はいい勝ち方ができました。ひと夏越して馬体がしっかりしたし、プラス体重は成長分と見ています。レース後も順調に調整できていますし、いい状態でレースに臨めそう。この距離も2度目なので、折り合いもつくと思っています」(坂口調教師)

・エルノルテ
「前走(りんどう賞4着)は最内枠がアダになった感じ。スムーズさを欠いてやや行きたがっていたし、まったく力を出せませんでした。前走は新馬戦を勝って休養明けのレースでしたから、一度使ってうまくガス抜きできていればあのようなことはないはず。巻き返してもらいたいですね」(音無調教師)

・モズハツコイ
「前走(デイリー杯2歳S6着)はちょっと行きたがるような面を見せていて、その分終いの伸びを欠く格好になってしまいました。レース後は特にダメージもなく順調に来ていますし、今回は1400mに戻りますからね。牝馬同士のレースでもありますし、スムーズに折り合えれば楽しみです」(牧田調教師)

◆土曜東京11R・京王杯2歳S(GII)
・モーリス
「前走(新馬戦1着)はレコード勝ち。余裕十分に強いレースをしてくれました。速い時計で走っても特にダメージはありません。短期放牧でリフレッシュさせ、順調に調整できています。ここは長距離輸送などの課題もありますが、素質が高いことは間違いありませんし、期待しています」(高島調教助手)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜京都11R・エリザベス女王杯(GI)
・ホエールキャプチャ
 4歳時にヴィクトリアマイルを快勝した後、1年間スランプが続いたが、今年の同レースでヴィルシーナとハナ差の2着。牝馬にしては珍しく、全盛時の能力を取り戻してきた。札幌記念は極悪馬場に泣いたが、前走の快勝で完全復活したと思える。1週前追いも併せたコスモイフリートが目一杯追うのに対し、こちらは蛯名騎手が持ったままの手応えでブッチ切り。状態面は更に上がっている。

・トーセンアルニカ
 秋華賞でもと思っていた上がり馬だが、権利取りを賭けた紫苑Sでは直線で前の壁がさばけず、不完全燃焼の4着。自己条件戦に戻った前走は不良馬場も関係なく圧勝。今の成長力と勢いを感じさせる強さだった。1週前はウッドチップで52秒5-38秒5、軽く流した感じでもこの時計を楽々とマーク。体重は440キロ前後だが、数字以上に体を大きく見せ、迫力満点の走りを披露している。まだ準オープンクラスと格下の身だが、勢いに乗っている絶好調牝馬。相手は一気に強くなるが、まだ人気もなく連の相手には押さえておきたい。

◆日曜東京11R・武蔵野S(GIII)
・イジゲン
 2月のフェブラリーS12着以来で8ヶ月半ぶりの実戦。美浦に戻ってから一気に調教のペースが上がり、10月24日の2週前追いでは迫力の脚どりで5F67秒7-3F39秒4-1F13秒1をマーク。そして1週前追いの31日はゲートから2本軽く出したあと、ウッドコースに入り同厩の2頭を6Fから追走するハード内容。15秒を切るラップを続け、先行する2頭を残り1Fで捉え、あとは軽く仕掛けると一気に3馬身先着。6F81秒6-3F38秒4-1F12秒8のタイムも今の馬場状態を考えると相当に優秀で、3歳の迫力ある走りは完全に戻っている。課題のゲートも出は多少モタつくものの、大きな心配には至らない程度。昨年ケタ違いの強さを見せつけたゲンの良いレースだけに、ここで復活のノロシを上げたいところだ。

・ツクバコガネオー
 近走の敗因はハッキリとしている。前々走(3着)時は道中の落鉄。そして前走(6着)はスタートで躓き、さらにインを突いたところが全て前が壁に。行き場を失うシーンの連続で、能力の半分も走れず不完全燃焼だった。馬も思うように動けなかったため、「帰りの馬道では怒って怒って仕方なかった。頭のいい馬だから、なおさら分かってたんだろう」(見寄厩務員)とのこと。まったくの基準外としていい。ポテンシャルは相当に高く、重賞でも間違いなく通用する実力の持ち主。距離短縮(2100M→1600M)はむしろプラスに働くはずで、ここは配当的にも大きく狙う価値がある。

◆土曜京都11R・ファンタジーS(GIII)
・フクノドリーム
 前々走の函館2歳オープンすずらん賞は押して先手を取り、4角を回るところでは後続に4馬身ほど差をつけて直線へ。そして追い出すと敏感に反応し6馬身差の圧勝。さらに前走の門別エーデルワイス賞も2着馬を4馬身突き放し楽々逃げ切った。レース後中2週のため1週前の調教はポリトラックコースで5F72秒5-上がり42秒8とセーブしたが、抜群の気合いで好状態をキープ。距離は1F長くなるがスピードとパワーで圧倒も。

◆日曜東京10R・オーロカップ(OP)
・クラウンレガーロ
 ダービー16着以来で5ヶ月半ぶりの実戦。美浦では9月中旬から速い時計を出し始め、先週まで計7本の追い切りは圧巻の内容。南Dコースに入り500万・サーストンデンバーを5Fで3秒追走、直線に向いてこれを捉えてゴールイン。さすがに脚いろは劣ったが、5F63秒7-3F37秒1-1F11秒9は、外めを回ったにしてはかなり速いタイム。このひと追いで息もちが整い、馬体面でもスッキリ仕上がってきた。小倉2歳S2着、デイリー杯2歳S2着、若葉S2着と今一歩勝ちには至らない競馬が多いが、距離はマイル戦前後がベスト。一瞬の決め手が生きる流れ歓迎だけに、東京1400Mは向くはずで、ここは3歳馬の未知の魅力を引き出す絶好の一戦になりそうだ。

・ザラストロ
 前走の朱鷺S。出遅れて道中もハミを噛んで前に壁を作ることもできなかったが、直線は狭いところをうまく捌いて伸び0.1秒差の5着。1400Mなら折り合いの心配もなく復調気配を感じさせた内容。今回は3ヶ月ぶりの実戦になるが、1週前の追い切りで5F68秒4-上がり40秒1を余裕しゃくしゃくで計時。時計こそ速いとはいえないが、柔軟な身のこなしで前肢のコズミは完全に解消。ハンデは間違いなく恵量。一発の可能性は十分。

◆土曜東京9R・南武特別(1000万下)
・アロヒラニ
 1週前はウッドチップで52秒0-38秒2。単走だったこともあり、1ハロン13秒4もかかったが、競馬と違って稽古では動かない馬。これだけビシビシ追えているのが、状態の良い証拠。牡馬にしては450キロ前後と小柄なほうだが、丸みのある体でフックラと見せている。競馬では追っての反応が良く、どの位置からでも競馬ができるのは大きな強み。ペース・展開に左右されず、キッチリと能力を出し切れる馬。今回も人気になるが、信頼度の高い中心馬になる。

◆日曜京都9R・花園S(1600万下)
・ダブルスター
 3ヶ月ぶりの実戦となった前走の京都のレースでは、あわや2着かという惜しい内容(結果は3着)。遠征しての強敵相手、さらにブランクを考えると着順以上に価値のある一戦としてよく、能力の高さを改めて示した形だ。ここは中1週+再度の京都遠征となるが、久々好走の反動はなく元気一杯。馬体もキッチリと締まってきた。折り合いに問題のないレース巧者で、1800Mも、もちろん守備範囲。叩いた今回は力が入るところだろう。

◆土曜福島11R・福島放送賞(1000万下)
・ケイジーシオン
 連闘策で臨んだ前走の中山戦。珍しくスタートが決まって、この馬本来の先行策。早めに動いて4コーナーでは先頭。そのまま押し切ってしまった。これまでは体調不良もあって不本意な成績を残していたが、デキさえ戻れば1000万でも決して見劣らない力量の持ち主。再度先行策がとれるようなら、福島のダート1700Mなら軽くは扱えまい。1週前は2歳を相手にビシッと追って82秒5-66秒2-51秒0-37秒8の好タイムをマーク。さらに調子も上向いている。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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