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日本ダービー、目黒記念など

  • 2013年05月20日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京10R・日本ダービー(GI)
・アクションスター
「前走(京都新聞杯6着)は良化途上だったことを考えれば悪くない内容。雪で順延になった京成杯の2度の輸送で体を減らしてしまったこともあって皐月賞は見送りましたが、ようやく状態が上向いて来たし、脚質的にこの距離も合いそう。あとはレースまでにどれだけ良くなってくれるかでしょう」(音無調教師)

・エピファネイア
「前走(皐月賞2着)は、1、2コーナーで少しハミを噛んでいた分の差が出た形でしたが、能力の高さは見せたレースだったと思います。レース後は大きなダメージもなく順調に調整できています。1週前追い切りも前に馬を置く形で収まりがついていましたし、いい状態ですね。道中我慢できればこの距離もこなせるでしょうし、力を出し切ってもらいたいですね」(岸本調教助手)

・キズナ
「前走(京都新聞杯1着)はいい状態で出走することができたし、期待どおりの強いレースをしてくれました。レース後も回復が早く、乗り込みは順調。1週前追い切りは余力十分の内容でしたし、当週はジョッキーに乗ってもらってきっちり仕上がるでしょう。万全の状態でレースに臨めそうだし、もちろん期待しています」(佐々木調教師)

・タマモベストプレイ
「前走(皐月賞5着)は思ったよりも道中前に行けなかったけれど、直線はしっかりと伸びていい内容の競馬だったと思います。レース後も大きなダメージなく順調に来ているし、思い通りの調整過程。血統的に距離がどうかですが、とにかくいい状態で出走できるように最後までしっかりと調整していきます」(南井調教師)

◆日曜東京12R・目黒記念(GII)
・アドマイヤラクティ
「前走(天皇賞・春4着)はいったんポジションを下げてしまったけれど、直線はいい脚。強いメンバー相手に最後しっかりと伸びてよく差を詰めてくれました。この中間も順調に調整できていますし、状態も良好。東京コースは結果が出ているし、ここでも楽しみですね」(梅田智調教師)

・カフナ
「前走(メトロポリタンS1着)はスムーズな競馬で快勝。以前のようなソラを使うところがなくなってきて、どんなレースでもできるようになったのは大きいですね。引き続き順調に調整できており、いい状態をキープ。馬場が悪くなるのは良くないタイプなので、良馬場でやりたいですね」(池江寿調教師)

・デスペラード
「前走(天皇賞・春9着)は流れが向かず残念なレースになってしまいましたが、芝の長距離は安定して力を出せる条件。引き続き順調ですし、長距離輸送もあるので、当週はサッと追い切る程度で十分でしょう。展開が向けば確実にいい脚を使ってくれますから、改めて期待しています」(安達調教師)

・ヒットザターゲット
「前走(産経大阪杯8着)は直線伸び切れなかったけれど、最近は道中スムーズに折り合って進められているのがいいですね。この中間も順調で、状態は引き続き良好。直線の長い東京2500mだけに、道中ジッと脚を溜めて終いどれだけ伸びてくれるかでしょう」(加藤敬調教師)

・ムスカテール
「前走(天皇賞・春16着)は、道中モタれ気味に走っていて、力を出し切れないレースでした。幸いその後のダメージは少なかったので順調に調整できていますし、状態はいいですね。折り合いに不安のない馬なので、前半からハミをかけていっても問題ないですし、得意の左回りで改めて期待したいと思います」(友道調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京10R・日本ダービー(GI)
・コディーノ
 前走の皐月賞。馬場入りからテンションが高いうえ、スタンド前で外から押され他馬と接触。その影響で道中ずっと力みが見られ、直線良く伸びたもののゴール寸前で失速して3着。力負けとは思えず悲観する内容ではなかった。この中間は長めから調教を丹念に積まれ、1週前の追い切りは3頭併せの中で6F83秒4〜上がり39秒2。1週前の調教としては前走時とタイムはほとんど変わらないが前肢のさばきは一段と大きくなり、今度は究極の仕上げで臨む。

・ロゴタイプ
 皐月賞の反動はなく、5月に入ると調教を再開。1週前に速めの時計を出すのは、皐月賞と同じパターン。先週はウッドチップで格下馬を1秒2追走して、82秒1-65秒6-37秒2。3歳になってからは馬なりの調整が続いていたが、今回はビシっと気合をつけてゴールイン。前走より調教の負荷は確実にアップ。春最大の目標に向け、ローテーションから調整まで全てが計画通りにきている。体全体を使う大きな走りをする馬だが、こういうタイプは普通エンジンのかかりが遅かったりするが、この馬の凄いところはこの走法で一気にトップスピードに持っていけるところ。瞬発力があり、なおかつその脚を長く使える馬。折り合いに不安があるわけでもなく、現時点では弱点は全く見当たらない。まだまだ牡馬クラシック路線はこの馬中心で進んで行く。

・ヒラボクディープ
 15日の1週前追いは古馬OPベストディールとの併せ馬。6F地点で7馬身追走から、直線では内に併せ、相手馬なりに対し軽く仕掛けた程度で併入に持ち込んだ。6F83秒8〜3F35秒3〜1F13秒1の時計は平凡でも、1Fの素早い反応ぶりは好調子を持続している表れで、前走時多少余裕があった馬体も、キッチリ絞れてきており、さらに上積みが期待できる程のデキの良さ。2200、2400を目下連勝中で、スタミナ面でのタフさは上位の存在確か。スンナリ好位追走が可能なレースセンスの良さもあって安定感十分。再度青葉賞のようなスローペースが予想されるだけに、一瞬の決め手を生かしきれれば大チャンス。

・レッドレイヴン
 5か月半ぶりの実戦となった青葉賞は太め残り、遅いペースにも合わず爆発力が不発の4着。その後ひと叩きの効果か8日と15日の追い切りに素軽さを増しており、状態は明らかに上向き気配。15日の1週前追いは6F87秒7〜3F40秒7〜1F14秒3と押えぎみの内容だったが、折り合いがついて今までにないスムーズな走りが目立っていた。昨秋の東京スポーツ杯2着はコディーノとのキャリア差が出てしまったのと、流れが合わなかったためで、決して力の差が出た一戦ではなかった。後方追走から強烈な差し脚を武器とするタイプ、直線が長い東京はドン・ピシャの条件で、展開が向いてスタミナと切れ味勝負になれば出番はやってくるはず。

◆日曜東京12R・目黒記念(GII)
・ルルーシュ
 有馬記念の後になる前走のAJC杯は、出遅れもあったが、秋からの連戦の疲れも少なからずあった印象。その後はリフレッシュ放牧、4月に帰厩してから順調に乗り込まれている。先週ウッドチップでコディーノを2馬身半の追走して、82秒9-67秒7-38秒8。この厩舎にしては珍しく外に併せてきたが、残り1ハロンで軽く気合をつけただけで楽々と併入。追ってからの反応も良く、馬体・動きともに久々感のない状態が整っている。切れを武器にしたい馬で、年末から年明けにかけての中山の馬場より、東京コースのほうが断然に好条件。条件・状態ともに不安材料はなく、復帰初戦をきっちり決める。

◆日曜東京8R・シンボリルドルフC(1600万下)
・セコンドピアット
 この中間は控えぎみの調整だったが、本格的に追い切った1週前が見た目以上の好時計。素軽さ満点の伸び脚で、力を出せる状態になっている。1000万を勝ち上がるのに時間を要したが、牝馬限定とはいえパララサルー、ミッドサマーフェアという、オープン級と好勝負をしていた馬。このクラスでも能力は上位と思えるし、直線勝負に賭けられる東京コースも好材料。

◆日曜京都10R・ディープインパクトC(OP)
・セイクレットレーヴ
 稽古駆けタイプとはいえ、先々週馬なりで49秒台を出すなど、2週続けてスピード感満点の動き。前走時とは明らかに変わってきた。休み明けの3戦は、全てが1200mの競馬ということで、テンについて行けない印象だが、大外から鋭く伸びた前走の末脚は、復調気配を感じさせるもの。ニュージーランドTでカレンブラックヒルの2着になったように、1400m〜マイルがベストの馬。ここは適鞍と思える。

◆土曜東京11R・欅S(OP)
・スノードラゴン
 前走の京葉Sは初めての古馬オープン。スタートを決めて中団より前の位置をキープ。4角から追っつけて追い上げ、終い力強く伸びて完勝。それほどペースは速くなく前残りの展開だっただけに価値のある内容。この中間も順調に稽古を消化して、1週前の追い切りではゴール前で鋭く弾けて5F62秒9〜上がり36秒2と出色のタイムをマーク。これだけビシビシ追えるようになったのは明らかに体質強化の証。さらに勢いを増して3連勝も濃厚。

・トキノエクセレント
 ここは昇級=初のオープン挑戦。それでも、まだまったく底を見せていない馬で、得意とする東京のダート1400メートルなら、即通用して不思議はない。しかも斤量面で恵まれるハンデ戦とくれば、大きな狙いが立って当然。それだけの魅力がある馬といえる。前走は横山典騎手がピタリと折り合いをつけ、絶妙のタイミングで仕掛ける好騎乗も光ったが、それ以前に乗っていた福永騎手がひとつひとつを丁寧に教え込み、その成果がすべて出た一戦。とにかく自分のペースを守って、一瞬の切れ味を引き出す競馬さえできれば、この強敵相手でも見せ場以上と思える。1週前の追い切りでは、7ハロンから併せ馬を消化して万全の態勢。大きく狙う価値がある。

◆土曜東京10R・薫風S(1600万下)
・スズカヴィグラス
 同格のイッシンドウタイと併せた1週前の追い切りが文句なしの好内容だった。道中、やや追いかける形から、上がり3ハロンの標識でピタリと馬体を接すると、そのままグイグイ伸びて同入。乾き気味のダートで時計こそ目立たなかったが、たっぷりと余力を残して97秒5〜82秒6〜67秒0〜52秒4〜39秒0(馬なり)。最後までピクリとも手綱は動かなかった。3か月ぶりの実戦となった前走はもう一伸びできずに4着止まりだったが、着差はわずかにコンマ2秒だけ。体調が一変した今回は負けられない。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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