調教Gメン研究所/井内利彰

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休み明けアンビシャスとリアルスティールの仕上がりをチェック!

2017年02月22日(水)18時00分

注目数:31人


アンビシャスは470キロ台前半なら心配することはないでしょう

 今週21日の調教開始前。トレセンに行く道中から雪は降っていましたが、まさか一面が真っ白になるくらいの吹雪になるとは思いませんでした。22日は雪こそ降っていないものの、調教開始前の温度計は-1度。まだまだ寒さが続く栗東ですが、追い切りは春のG1に向けて始動している馬がわんさか。トレセンニュースでもお伝えしたドバイWCに出走予定のアウォーディーが帰厩するなど、ちょっと気を抜くと、すぐにG1が始まってしまいそうな気がします。

 今週の重賞は頭数が少なく、ちょっと寂しい印象。特に阪急杯は高松宮記念に向けて、好メンバーが揃うと思われましたが、1600万下の馬でも出走できる頭数割れ。ハンデ戦でもないのに、G2を勝っているシュウジと対戦するのは明らかに分が悪いというものでしょう。それにしても、このままで高松宮記念のメンバーが集まるのかどうか。それすら心配になってくるG1のトライアルです。

【アーリントンC/ヴゼットジョリー】

 出走メンバー唯一の牝馬。しかし、チューリップ賞の想定メンバーを考えると、こちらの方が組みやすいという印象すらあります。問題はこの馬自身の状態だと思いますが、CWでの1週前追い切りではしっかりと動けており、そのイメージを持ったまま、今朝22日の追い切りを見守っていました。

 CWでの3頭併せでしたが、最後の直線で楽に前を交わすかと思いきや一番遅れてのゴール。時計は先週よりも遅いですし、その動きは緩慢にも見えました。先週はジョッキーが跨っていたこともあったのかも知れませんが、とにかくこの動きだと高い評価をするわけにもいきません。

ヴゼットジョリー(2月22日撮影)

この動きだと高い評価をするわけにもいかないヴゼットジョリー(2月22日撮影)


【中山記念/アンビシャス】

 天皇賞秋から中山記念というローテーションは昨年と同じ。しかし今年は昨年と比較して、栗東への帰厩時期が遅く、その分、追い切り本数が少なくなっています。その数が1本なので、音無秀孝調教師が「余裕をもたせてつくっている」というところは、このあたりにあるのかも知れません。

 時計の出方自体は昨年とあまり変わっておらず、今年は1週前に4F51.8秒と52秒を切る時計をマーク。最終追い切りは4F52.3秒でしたが、2週続けて4F52秒前後をマークしたという意味では評価できます。「余裕といっても、体が太るような馬じゃないので」と同師はコメントしていますが、帰厩時期が遅かった分、体重が増えていないとも限りません。過去に記録したことのないような、480キロ台なんて数字が出るとかなり不安ですが、470キロ台前半なら心配することはないでしょう。

アンビシャス(2月21日撮影)

アンビシャスは2週続けて4F52秒前後をマークしたという意味では評価できる(2月21日撮影)


【中山記念/リアルスティール】

 菊花賞以来だった昨年と比べると、今年の方が1ヶ月短い休養期間ということになります。しかし調教開始時期は昨年と変わらず、2月に入ってから。だからというわけではないのでしょうが、今年はCWでの追い切りが先週の1本しかありません。ここの判断をどうすべきだろうと考えていましたが、2月15日のCWでの動き自体は素晴らしく、休み明けとしては決して悪くない状態なのでしょう。

 最終追い切りはいつも通り、坂路馬場で行われています。昨年が併せ馬だったのに対して、今年は単走。その分なのでしょうか、4F時計は昨年よりも速く、ラスト2Fは12.2秒の持続ラップ。1F11.9秒で併せ馬に先着した昨年に比べると地味な印象も残りますが、休み明け単走は天皇賞秋の2着があります。やっぱり馬券的には外せないのかなという印象です。

【阪急杯/シュウジ】

 函館SS以降は常に勝ち馬と0.1秒差以内のレースを続けており、ほぼ勝ちに等しい内容が続いていましたが、前走でようやく1着という欲しかった着順を手に入れました。もちろんこれも僅差でしたが、過去にマークしたことがないメンバー最速上がりを使ったあたりに充実ぶりを感じることができます。

 この中間も順調そのもの。2月15日には坂路4F49.8秒をマークして、自己ベストを更新しています。最終追い切りは時計こそ、4F51.4秒と平凡ですが、終いまでしっかりとした動き。追い切り本数も多く、休み明けとは思えない調教量。悲願のG1獲りに向けて、このメンバーでは負けられないといったところでしょう。

シュウジ(2月21日撮影)

休み明けとは思えない調教量のシュウジ(2月21日撮影)


【阪急杯/ブラヴィッシモ】

 重賞での3走は9番人気以下が続き、着順、着差ともにあまり評価できる内容ではありません。しかし今回はメンバー構成の都合と昨年3着という実績から人気しそうな感じ。それだけにどんな調整過程を踏んできるか注目していましたが、正直、危険な人気馬の雰囲気が漂います。

 まず先週の併せ馬遅れは相手がシュウジなので仕方ない。しかし、22日の併せ馬は相手がスペシャルギフトでそれに遅れた上、ラスト1Fが13.0秒も要しています。前走の馬体重が+12キロだったように、少し調整の歯車がうまくかみ合っていないように思えてなりません。昨年の最終追い切り内容と比較しても評価できないだけに、ここは軽視する予定です。

ブラヴィッシモ(2月21日撮影)

ブラヴィッシモは昨年の最終追い切り内容と比較しても評価できない(2月21日撮影)


◆次走要注意

・2/18 ダイヤモンドS【トウシンモンステラ】(14人/4着)

 外枠ということもあり、枠なりのレースでしたが、結果的には気分よく走れたことがプラスになったと思います。4コーナーまで持ったままの手応えだっただけに、これは馬券になると思いきや、カフジプリンスに内からスルっと差されてしまいました。

 瞬発力の差が4着になった理由だと思いますが、完全に本調子を取り戻しました。これなら天皇賞春での馬券的妙味がある存在として注目できるはず。もちろん調教タイプは標準多め併用で。

[メモ登録用コメント] [天皇賞春]調教タイプが標準多め併用なら馬券圏内

・2/19 大島特別【シュテルングランツ】(2人/1着)

 うまくレースの流れに乗ったこともありますが、きっちりと勝ち切るレース。どうも1600mでは最後が甘くなっていましたが、この距離なら最後までしっかりという印象。

 最終追い切りが栗東坂路4F51.8秒だったので、遠征があろうがなかろうが速い時計を出すことがひとつの好走調教なのかも知れません。

[メモ登録用コメント] [ダート1400m]最終追い切りが栗東坂路で4F51.9秒以下なら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・3歳新馬【グレンマクナス】
 CWでの3頭併せ。最後方から追走して、最後の直線は最内でしたが、ラスト1F標識手前でもまだ2馬身後ろ。届くかどうか、これが大物かそうでないかを見極めるポイントでしたが、ここからあっさりと前を捕まえて突き放すあたりが大物。

 問題は予定している阪神芝2000mで除外が出ること。もしそうなれば、同日の阪神芝2400mでも十分勝負になると思うのですが。

グレンマクナス(2月22日撮影)

グレンマクナスは届くかどうかの位置からあっさりと突き放すあたりが大物(写真右・2月22日撮影)


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コラムニストプロフィール

井内利彰
井内利彰
調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ
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