函館スプリントSを衝撃的な走りで優勝したティーハーフ。騎乗していた国分優作ジョッキーはデビュー前から攻め馬をつけていて、同馬の成長をずっと見続けてきました。8月はティーハーフの今後の可能性についてお聞きしました!
(取材・文/大薮喬介)
これからが本当に楽しみな馬です!
――時間が経ってしまいましたが、函館スプリントS優勝、おめでとうございます。
優作 ありがとうございます!
――強かったですねぇ。
優作 強かったです(笑)
――まずは、函館スプリントSを振り返っていただきたいのですが、スタートは出遅れました。
優作 出ませんでしたね(苦笑)。前走、前々走とスタートに問題はなかったので、今回も大丈夫だろうと思っていたんですが、ゲートは普通に出たのに、2歩目からが進んでいかなかったですね。
――洋芝だったから、進んでいかなかったんでしょうか?
優作 う〜ん、どうなんでしょう。今回だけなのかもしれませんし、ちょっとまだわからないですね。
――その後は追っつけ通しでしたが、なかなか進んでいきませんでしたね。
優作 だいぶ、置いていかれましたよね。押しても進んでいかなかったので、早い段階で追走するのをあきらめました(苦笑)。
――イメージしていた競馬とはだいぶ違っていたんじゃないですか?
優作 まったく違いましたね。目標にしていた馬が何頭かいたので、ある程度の位置にはつけようと思っていましたから。ただ、前が速かったので、結果的に(後方からの競馬で)良かったです。
――優作ジョッキーが重賞初制覇した昨年の小倉2歳Sと同じような展開になりましたね。
優作 確かに(笑)。オーミアリスの時と同じ展開になりましたね。
――道中の手応えはいかがでした?
優作 しれ〜っとついて行ったので、ハミも取っていませんでしたし、脚はたまっていましたね。本格的に追い出したのも残り3ハロンくらいからで、さすがに「ここからなら脚が止まることはないだろう」と思っていましたし、仮に止まりかけても、知れてるだろうと。そこからの反応は想像以上にスゴかったですけどね。
優作騎手が「そこからの反応は想像以上にスゴかったですけどね」と語る函館スプリントSゴール前
――他馬が止まって見えましたよ。
優作 3〜4角でペースが落ちて、前にいる馬たちが詰まってきていましたから。それと同時に仕掛けていったので、余計にそう見えたのはあると思います。ただ、それでもビックリしましたよ。「あれ? これ重賞だよな」って思いましたもん(笑)。いやぁ、気持ちよかったです。
――上がりが2番目に速かったアースソニック(2着)が34秒7で、ティーハーフが34秒0ですから、とてつもない切れ味でした。それに2着馬との着差が2馬身半。スプリント戦でこの着差は決定的ですね。
優作 しかも、ゴール前でまだ余裕がありそうでしたからね。これからが本当に楽しみな馬です!
DAIGOさんと「ウィッシュ」ポーズをする優作騎手
【次回のキシュトーークU25は!?】
次週もティーハーフについて聞いていきます。優作ジョッキーはどの時点で、ティーハーフの素質に気づいたのか? 1000万でなかなか勝てなかった理由は? お楽しみに!