前回は優作騎手、恭介騎手、高倉騎手に昨年を漢字一文字で表現していただきました。残る川須騎手にとって昨年はどんな年だったのでしょうか!?
(取材・文/大薮喬介)
ジョッキーは目立ってなんぼ
川須 優作さん、股関節の調子が良くないなら一度温泉に行ってみたらどうですか? 小牧さんと榊原温泉に行ったことがあるんですけど、本当に効きますよ。僕、落馬して首を痛めていたんですけど治りましたから。
高倉 それ、
太論で小牧さんが言ってた三重県の温泉やろ? 2時間入るんだっけ?
川須 ぬる湯とあつ湯を交互に入るんだけど、交互に1時間かな。
優作 そんなにいいんだ。かなり良くはなっているんだけど、今度行ってみようかな。
恭介 その時はケガをしたかもしれないけど、川須は本当に丈夫だよな。
川須 丈夫ですねぇ。腰やひざが痛いっていうジョッキーって結構いますけど、僕はどこも悪くないですからね。
――身体のバランスがいいから、腰やひざなどに負担がかかりにくいんですかね!?
高倉 いやいや、川須がバランスいいわけないでしょう、頭の大きさを見てくださいよ!
恭介 はははは。まぁ、丈夫な体に産んでくれた親に感謝だな。
優作 本当うらやましいわ。で、川須の漢字一文字は何にしたの?
川須 競馬でいえば、ちょっと時間がかかりましたけど300勝できたことは良かったです。ただ、重賞を勝てなかったですし、やっぱり成績自体は納得のいくものではなかったですよね。もちろん内容的に納得のいくレースはあったんですが、それでも人気馬に騎乗して、しっかりと結果を出せなかったという思いが強いです。自分がミスをして勝てなかったというわけでもなかったので、人気馬で勝つことが、どれだけ難しいのかを感じた年でした。馬の状態や展開もですが、すべてがそろってないと勝てないんだなって痛感させられましたね。プライベートでいえば結婚して、自分でいうのもなんですが、めでたい年でもありました。というわけで、いろいろと変化のあった年で「変」です。
いろいろと変化のあった年で「変」と表現した川須栄彦騎手
――今年は、どんな馬でも勝たせるジョッキーに「変」身してほしいです(笑)。
川須 期待に応えられるように頑張ります!
――そうそう一度、聞いてみたかったんですが、力の足りない馬をジョッキーの腕で勝たせることはできるのでしょうか?
恭介 それはなかなか難しいことですよ。結果的に人気薄だったというだけで、勝つ馬は元々勝てる力があったということがほとんどですから。
優作 確かに。展開に恵まれた、ということはたまにあるかもしれないけど、基本的には能力がないとね。人気薄で勝つ時は何かしらの要因があるんですよ。例えば、それまでの成績は悪くても、馬が成長して良くなっていたとか。
優作「人気薄で勝つ時は何かしらの要因があるんですよ」
――まぁ、ジョッキーや厩舎が人気をつけているわけではないので、必ずしも人気の順番が能力順ではないですもんね。
川須 そうはいっても実績があるから人気になるわけで、やっぱり力のある馬が多いですよ。そういった人気馬に騎乗させていただけることは本当にありがたいことなので、今年は結果を出したいですね。勝つことで勢いが出ますし、注目もされやすいですから。
優作 それは本当に大事。勝っているイメージがあると、普段乗っていない厩舎からも騎乗依頼がくることもあるしね。
川須 勝ち星はあるけど、それほど勝っていないように感じるジョッキーもいれば、恭介さんみたいにインパクトのある勝ち方をすると、勝ち星以上に勝っているイメージがありますもんね。
優作 ジョッキーは目立ってなんぼだからね。そうだ、レースを勝つたびにガッツポーズしたらいいんじゃない?
川須 それ、別の意味で目立ちますよね…(苦笑)。人気薄で2着にきた場合もガッツポーズしたりとか?
高倉 アホ! そんなことしたら裁決に呼ばれて怒られるわ!!
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