日本ダービーの実況を16年間担当した長岡一也が競馬と人生観を語る
長岡一也
勝ちたいレースはと質問されたら、大半の騎手は「ダービー」と答えるでしょう。そして、勝つ以前に、まず18頭のいずれかの手綱を取らなければ始まりません。今年の3歳馬は2000年に生まれ...
今年のオークスに大きな話題を提供したアドマイヤグルーヴ。エアグルーヴ、ダイナカールとさかのぼって、それぞれの母のオークス勝利のシーンをどれだけ思い出すことが出来るか、競馬の不思議を...
天皇賞に続き、NHKマイルCも波乱となったこの春、軸足のしっかりしないレースの難しさを感じます。自分なりのセオリーを持たない弱さ、それを思い知らされているのですが、実は、馬券はあと...
言うまでもなく、勝利する確率の圧倒的に低いのが競馬のレース。当事者の、次に突き進むための心の整理は大変だと、いつも思っています。そして、それが大レースであるほど、また、人気馬である...
待ちに待った東京開催、新しいことは、それだけで楽しい気分にさせてくれます。入場の出足がそれを物語っていて、開幕週の土曜日午前10時の入場人員が前年比の170%なら、日曜日が166%...
クラシックレースは、オークス、ダービーに向けて第2ラウンドへ。リニューアルされた東京が舞台となります。まず、桜花賞のレベルが高かったことがオークス展望のポイントになります。特に、上...
前哨戦の結果からどうやって本番を占うかに頭を使うのですが、桜花賞は、早くから1月19日の紅梅Sに注目していました。言わずと知れたピースオブワールドこそその時点でのナンバー・ワン。こ...
牝馬のクラシックとなると、偉大な母、さらには偉大な祖母たちが話題になります。血で走るサラブレッドの何たるかを知るには、これが一番ということでしょう。今年は、アドマイヤグルーヴが何か...
なにか新鮮な話題がほしい、いつもG1戦に願っていることです。そして、高松宮記念では、安藤勝己騎手のJRAG1初制覇というエピソードが生まれました。地方馬が中央のG1に挑戦できる仕組...
競馬が世の中を反映するという見方をされた方が、かつていらっしゃいました。経済評論家の三鬼陽之助さんです。昔、ダービーの日にゲストでラジオに御出演いただいたときのことでした。不景気の...
混戦模様の桜花賞戦線は、3つのトライアルが終了してもはっきりしません。ピースオブワールドの戦線離脱の穴は埋まらないまま本番に突入しそうです。ここまで来ると、馬の力関係以外の要素、騎...
皐月賞に王手をかけたエイシンチャンプ、2歳牡馬チャンピオンの弥生賞優勝ですから、そう言っても当然でしょう。派手さのないこの主役を、昔のシンザンにオーバーラップさせる思いが、少し出て...
少しずつG1戦線の視界に入ってくる有力馬たち。この春、どんな顔ぶれになるのか、少しずつ見えてきました。今は、各路線がきっちりできていて、どの馬がどうかは別にして、スケジュールの消化...
ゴールドアリュールの勝利は、次へ向けて納得させるものがあったというところでしょう。ドバイワールドCのナドアルシバの馬場を考えるとき、スピードがあっても逃げるだけでは苦しく、フェブラ...
やはり、3月にならないと見えてこないということでしょうか。共同通信杯では、タイガーモーション、ブラックカフェ、マイネルモルゲンの巻き返えしはなく、8戦目とキャリア豊富なラントゥザフ...
牡馬クラシック戦線は、いつになったら視界がはっきりするのか。共同通信杯が終っても、これぞ新星と呼べるものが見つかりません。朝日杯FS4着馬タイガーモーションが最後の切れを欠き5着に...
一戦一戦、春の目標を定める為のレースが消化されていきます。レース体系、それも距離別の体系が確立して、おおよそのローテーションは読み取れるようになったとは言え、その先の主役を約束され...
今注目の2歳馬。年が明けて順調に勝つことができた3頭の今後に楽しみを持っています。目下2戦2勝、この先の1勝が大きな意味を持ちます。まず外国産馬のスシトレイン。余りにも強い勝ち方で...
シンザン記念と京成杯を見て、少しずつ皐月賞戦線が見えてきました。とは言え、今がピークでは心もと無いわけで、果して、ここで敗れたものの巻き返しがあるのか、結論を出す時機かもしれません...
今少しずつ競馬が動いているとき。ダービーからダービーへというサイクルを中心にすえて、競走馬の現役生活に少なからず変化が見られています。それは目に見えにくい現象ですが、5月25日のオ...
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