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JBCスプリント

  • 2014年11月02日(日) 18時00分


※JBCクラシック、JBCレディスクラシックはバックナンバーより御覧ください。

 中央勢は東京盃でほぼ勝負付けが済んだのではないかというメンバーに、コパノリチャードが初めてのダートでどの程度の力を発揮できるのかという比較に悩むところ。

 とりあえずそのコパノリチャードを別にすれば、同じ1200mで上位は同じようなメンバーで争われた東京盃で、ノーザンリバーはきっちり勝負をつけた。ダッシュがつかず後方からとなったが、蛯名騎手は落ち着いていて、先に抜け出しかけたドリームバレンチノをきっちりとらえた。着差は半馬身だが、最後は余裕があった。昨年、同じ盛岡1200mのクラスターCではラブミーチャンに0秒1及ばずの3着だったが、そのときの走破タイムが1分9秒6。今年の盛岡のダートコースはかなり馬場が速くなっていることを考えれば、1分8秒9というコースレコード前後での決着となりそうだ。

 ノーザンリバーが中団追走から直線の決め手勝負というタイプだけに、ドリームバレンチノにとっては、早めに仕掛けて直線の坂で差をつけておけば、そのまま粘り込むという可能性も考えられる。

 コパノリチャードは、ダートをこなせるのかどうか、やってみなければわからないというのが正直なところ。

 一昨年の覇者タイセイレジェンドは、斤量を課されて苦戦が続いているが、休み明けのここ2戦のレース内容からは、それだけが敗因ではないように思える。定量57キロになって巻き返せるか。

 8歳になったセイクリムズンは、かしわ記念でコパノリッキーの2着があり、前走東京盃でも勝ったノーザンリバーから2馬身半差で3着。とはいえ、若いころの勢いは感じられない。

 サトノタイガーは、東京盃では逃げて直線半ばまで先頭で、あわやという場面はあった。内枠に入った今回も逃げるのかどうか。盛岡の今の馬場から東京盃より時計の速い決着が予想され、どこまで粘れるか。

◎ノーザンリバー
◯ドリームバレンチノ
▲コパノリチャード
△タイセイレジェンド
△セイクリムズン
△サトノタイガー

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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