◆常識で予想できないレース マーメイドSはハンデ戦になってから波乱傾向が強くなり、軽ハンデ馬や前走条件戦組がどんどん馬券に絡んでいる。常識で予想できるレースではなくなってきているが、この手のレースで問題なのが「穴をとったつもりが、意外とつかない」という結末。裏の裏、で人気サイドの馬に行ってみるか、世の常識をさらに超えたゾーンの穴馬にアプローチするか、その選択になる。
人気はバウンスシャッセ、マリアライト、ウインプリメーラ、リラヴァティあたりだろうか。近年の傾向だとこれらが1〜3着を独占することは考えづらく、1頭を選んで3連複・3連単の残り2枠を「人気・穴」か「穴・穴」で埋めたいところだ。
バウンスシャッセは格上イメージがあるが、中山牝馬Sは展開がハマった感もある。それでいて持ちハンデが2キロ引き上げられたのは、軽ハンデ馬の好走が多いこのレースにおいてはやや不利な印象だ。
マリアライトはまだ4歳+初重賞ということもあって53キロ。53キロ以下の好走が多いレースだけに、ハンデそのものは良い。問題は距離短縮で、過去2走、特に前々走はかなりのスローだった。初手の位置取りが後ろになりすぎないかどうかが問題だ。
ウインプリメーラは54キロだが、同じ斤量で福島牝馬S(別定)4着があるし、好走があっても不思議ではない。位置取りを生かした競馬をしたい。
位置取りといえば、
リラヴァティは先行力もあるし、成績面からもここは期待がもてそうだ。個人的には人気どころの中で最も計算できると考えている。
アースライズも上位人気に食い込みそう。この49キロは正直かなり恵まれた。オークス4着は今回のメンバー中でも格の面でかなりの履歴だが、ハンデには反映されていない。中谷騎手ということで前人気がそれほど伸びていないが、年数は重ねた騎手だけに、リラックスして乗ってくれれば問題ないと思う。
イリュミナンスは岩田騎手が52キロで騎乗する。52キロ以下の岩田騎手は通算[22-24-25-91]で、回収率は単113%・複102%。52キロで乗るのは昨年8月以来だが、2014年の52キロ騎乗は[7-1-6-1]と驚異的な成績。唯一馬券に絡めなかったのは9番人気馬。一方で12番人気馬での1着も決めている。
あとは
シャトーブランシュ、
カノンあたりがそれなりに売れそうだが、そこを超えた穴馬として注目したいのが
アドマイヤギャラン。オープンに上がってからは牡馬相手の競馬ばかり。前走は大敗したが休み明けという言い訳もたつ。オールカマーやカシオペアSの着差を考えたら、ここで馬券に絡んできても不思議ではない。