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　春のヴィクトリアマイルでGI初制覇を成し遂げたストレイトガールが登場。これまでは挑戦者の立場だったが、ここでは唯一のGI馬としての参戦だけに下手なレースはできない。しかし、実力馬ハクサンムーン、本格化したウリウリといったところも大きな差はない。スプリンターズSの前哨戦に恥じない好メンバーで行われる今年のセントウルS、出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■9/13(日)　セントウルS(3歳上・GII・阪神芝1200m)

　ストレイトガール(牝6、栗東・藤原英昭厩舎)はヴィクトリアマイルで悲願のGI初制覇。今回はそれ以来のレースとなるが、距離はマイルよりもスプリントの方が向くタイプ。阪神コースは2歳時以来となるが、右回りの成績などから問題はないだろう。唯一のGI馬としての走りが期待される。

　ハクサンムーン(牡6、栗東・西園正都厩舎)は2番手でも運べるようになって安定感が出た。春の走りから年齢的な衰えもなく、一昨年にロードカナロアを破っている相性の良いレースでGIに向けて弾みをつけたい。

　ウリウリ(牝5、栗東・藤原英昭厩舎)はここにきて連勝。しかも前走は初のスプリント戦で今まで以上の切れを見せ付けた。それもハンデ戦で55.5キロを背負ってのものだから優秀だ。覚醒した今ならこのメンバーが相手でもチャンスは十分。

　その他、休み明けを使われて上昇が見込める昨年の覇者リトルゲルダ(牝6、栗東・鮫島一歩厩舎)、近走堅実なアースソニック(牡6、栗東・中竹和也厩舎)、一叩きされて不気味なマヤノリュウジン(牡8、栗東・庄野靖志厩舎)、この距離では底を見せていないアクティブミノル(牡3、栗東・北出成人厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時35分。

【データ分析】
人気(阪神競馬場改修後の過去8年)…1番人気は[0-4-2-2]勝率0.0%、複勝率75.0%と勝ちはないが、複勝系の軸としては安定。1〜5番人気が[6-6-5-23]複勝率30.0%、複勝回収率88%と人気馬は標準並みの信頼度で、6〜10番人気が[1-1-1-37]複勝率7.5%、複勝回収率39%と中穴の激走はあまり期待できず、11番人気以下が[1-1-2-37]複勝率9.8%、複勝回収率118%と大穴の激走は比較的多めなレースといった印象。ただ、近5年では7番人気以下の馬が[0-0-1-43]複勝率2.3%、複勝回収率38%と近年は堅めの決着が目立っている。

前走からの間隔(阪神競馬場改修後の過去8年)…前走から中10週以内で出走する馬が[8-2-4-67]複勝率17.3%、複勝回収率94%と好調なのに対し、中11週以上の休み明けの馬は[0-6-4-30]複勝率25.0%、複勝回収率59%と複勝率は高いが回収率は低め。近4年の1番人気(14年2着ハクサンムーン、13・12年2着ロードカナロア、11年3着ダッシャーゴーゴー)はいずれも春シーズンに活躍した馬が休み明けで出走し、3着以内は守るものの夏競馬で活躍した馬にそれぞれ負けるパターンが続いている。G2昇格後の8年で特に目立つローテが前走アイビスSD組で[3-0-0-2]勝率60.0%、単勝回収率452%狙い目。

性別(阪神競馬場改修後の過去8年)…性別で見てみると、牡馬・せん馬が[2-6-4-65]複勝率15.6%、複勝回収率51%と奮わず、牝馬が[6-2-4-32]複勝率27.3%、複勝回収率136%と好調。阪神開幕週も、牝馬が好調な夏競馬と同様に考えた方が良いのかもしれない。牝馬の中でも小柄な馬ではなく、460kg以上のある程度馬体重がある馬[6-2-4-21]複勝率36.4%、複勝回収率182%がおすすめ。

◆ウリウリ
・陣営コメント/田代調教助手
「前走(CBC賞1着)は初めての1200m戦でしたが、直線うまく内を突いていい勝ち方でした。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に乗り込めています。1週前追い切りは芝コースで終いを伸ばしましたが、相変わらずいい動きを見せてくれましたよ。安定して力を出せるようになっているし、ここでも期待しています」

・一週前調教診断/井内利彰
　CBC賞で重賞2勝目。7月にレースを使っているが、8月13日にはノーザンFしがらきから栗東へ帰厩している。8月27日は坂路で1F12.2秒とこの馬らしい鋭い伸びを見せている。そして、9月2日は雨が降ったこともあってか、芝コースでの追い切りとなった。
　決して無理しない追い切りだったが