好走経験ある斤量と自ら競馬を作れる点は魅力

　今年は前走に比べて斤量増となる馬がおらず、混沌としている中山金杯。ただ、1番人気はヒートオンビートで間違いないところだろう。既に重賞2着が2回あり、レース内容も安定している。

　問題は2000mという距離か。前走のチャレンジカップで2着しているが、当時はスローペースだけに位置も取りやすい面があった。今回は頭数が増えて4番枠。初手の位置が悪くなると、巻き返しに苦労する可能性はある。

　トーセンスーリヤは重賞勝ちと2着がある身。新潟記念ではそれまでの脚質で2着してみせた。ハンデ57.5キロはもちろん課題だが新潟記念でも背負っていたものだし、自ら競馬を作れる点は魅力。中山コースも1800mでは好走例がある。

　ヴィクティファルスはクラシックで結果こそ出なかったものの、スプリングSの時点では大きな期待をかけられた馬。古馬との初対戦はやってみないと分からない面がありそのわりに人気なのは嫌だが、好走したときに納得のいく馬ではある。

　ウインイクシードは昨年の3着馬。当時は16番枠で、そこから番手に行くしんどい形だったがそれでもよく粘った。当時に比べると人気が上がっているが、今年も気にしておく必要はある馬だ。

　ロザムールは今回の逃げ候補。最近は番手になっただけで大崩れもあるので、まずはハナを取り切りたい。別定GII→GIと走ったあとのハンデGIIIなので一発大駆けがあってもおかしくはない。

　シャムロックヒルも逃げにでる可能性はある。こちらは好位の競馬もできる一方、キャリアを通じて2、3着がなく、ピンかパーかのタイプ。他の買い目と全く関係なくこの馬の単勝を押さえてみるような手もあるかと思う。