【天皇賞・春予想】能力の絶対値と長距離適性の両方が問われるレース
人気2頭が外枠になったがそれでも中心視せざるを得ない
人気2頭が揃って外枠となったが、それでもこの2頭の優位は揺るがないのではないかと個人的には見ている。
ディープボンドは昨年の天皇賞春で2着。昨年のこのレースは、能力の絶対値と長距離適性の両方が問われる競馬で、正直今年よりもメンバーは揃っていた。その一戦だけでなく有馬記念で2着しているところから、能力の高さも確認できている。枠は極端なところを引いたが、中心視せざるを得ないだろう。
タイトルホルダーはその名の通り今回唯一のGI馬。長距離適性はディープボンドほどでないだろうが、このレースでは距離適性よりも能力・格のほうが大切だ。この馬が勝つためにはやはり展開が重要。逃げたいように逃げさせてもらえるか。うまくいけば菊花賞の再現もあるが、さすがにそこまで他馬の騎手も甘くないように思う。
テーオーロイヤルは4連勝でダイヤモンドS制覇。連勝の勢いは怖いが、ダイヤモンドS勝ち馬がその年の天皇賞春に出走したケースでは、グレード制導入以降[0-1-2-24]。斤量の問題もあるし、個人的には厳しい見方をしている。ただ連勝に魅力を感じるファンがいることは理解できる。
アイアンバローズは自分で競馬を作れるタイプで内枠。騎手も石橋脩騎手で、ビートブラックを思い出す1枠1番だ。枠を別にしても阪神大賞典の着差から魅力ある1頭。京都ならこの枠がさらに生きただろうが、阪神であっても脚質との組み合わせでこれを生かせるだろう。
マカオンドールは万葉S勝ちから阪神大賞典4着。万葉S勝ち馬もアイポッパーを最後に天皇賞春で馬券に絡んだ馬がいない。馬券でこのあたりを攻めるならば、もっと極端なヒモ穴に行ったほうがいいかもしれない。
ヒートオンビートは日経賞の着差から、ここでも十分馬券圏内を争う権利がある。上がりが速くなると特にチャンスがあるし、相手なりに走れる馬なので2、3着狙いに向いている。距離適性もおそらくある。母は桜花賞馬だがそのイメージにとらわれないほうがいい。
シルヴァーソニックも相手なりに走れるタイプ。脚質を考えるともう少し内の枠が欲しかったが、最初のコーナーをうまく処理できれば上位食い込みのシナリオが見えてくる。