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白山大賞典

  • 2014年10月06日(月) 18時00分
 JRA所属馬の補欠繰り上がり期限を過ぎて出走馬が確定した段階では、スターバリオン本命と決めていたのだが、その後に回避してしまったようで、JRA枠は5頭あるところ4頭のみの出走になってしまった。その4頭は、いずれも近走いまいち勝ちきれないというメンバーで甲乙付け難いが、比較的高いレベルで安定しているソリタリーキングを中心としてみた。帝王賞では人気を集めたGI/JpnI勝ち馬3頭の間に割って入る3着と好走。それでマーキュリーCでは1番人気に支持されたものの、まさかの5着。帝王賞の反動があったのか、速い流れのレコード決着に対応できなかったのか。休み明けでの復調に期待したい。

 連覇がかかるのがエーシンモアオバー。昨年はうまくペースをコントロールしての逃げに持ち込み、ゴール前では人気のハタノヴァンクール、シビルウォーに迫られながらもしのぎきった。マイペースに持ち込めれば昨年に続いての逃げ切りはある。

 JRA勢が近走いまいちというメンバーなら、サミットストーンにもチャンスはある。昨年、中央から金沢に移籍して重賞4勝。白山大賞典では差をつけられての5着だったが、今年は船橋に移籍して大井記念圧勝など、そのレースぶりからはさらに力をつけている。

 2012年以降、年に1勝ずつというランフォルセは、差をつけられての敗戦が続いたかと思えば、同じようなメンバーが相手でも、ときに持ち味のスタミナを発揮してあっといわせることがあるのが怖いところ。このメンバーなら馬券としては押さえておきたいところだが…。

 グラッツィアは、前走日本テレビ盃ではすんなりと逃げたものの、結局は完全復活のクリソライトにかわいがられてしまった。距離延長は悪くはないと思うが、粘りを発揮できるかどうか。

 セイカアレグロは、冬休み明けの2戦は今ひとつだったが、シーズン最初の重賞スプリングCを制して以降は連続連対。先着されたのはナムラダイキチのみと、9歳でもまだまだ元気。中央ではオープンの実績があり、地の利を味方に入着までなら。

◎ソリタリーキング
○エーシンモアオバー
▲サミットストーン
△ランフォルセ
△グラッツィア
△セイカアレグロ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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