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57kgなら負けようがないホワイトフーガ/レディスプレリュード

  • 2016年09月18日(日) 18時00分


◆前走を58kgで楽勝した女王ホワイトフーガの相手探し

 女王ホワイトフーガにとっては、ほかにダートグレードを勝っているのが3歳のタイニーダンサーだけというメンバー。JBCレディスクラシックの前哨戦としてはだいぶ楽なメンバーになった。というか、今のダート牝馬路線ではアムールブリエさえ出てこなければ、ホワイトフーガにとってはほとんど楽なメンバーなのだが。前走のスパーキングレディーCでは58kgで楽勝したところ、今回は57kgで出られるのだから、よほどのことでもない限り負けようがないのではないだろうか。

 相手筆頭はララベル。東京シンデレラマイルでは、3コーナーからブルーチッパーと一騎打ちとなって、惜しくもアタマ差で2着。ブルーチッパーがこの距離ではやや長いのに対して、ララベルは2100mのロジータ記念を圧勝しているように、距離にも対応できる。あとは4月のしらさぎ賞以来の久々で、どこまで仕上げてきているか。

 フォローハートは初めての重賞挑戦となった船橋のクイーン賞では2番人気と期待されたものの、ほとんど見せ場もなく5着。牡馬相手に準オープンを勝っているという実力なら力負けとは思えない。牝馬同士ならあらためての期待。

 タイニーダンサーは、関東オークスを制したあとも、スパーキングレディーCで3着、ブリーダーズゴールドCで2着と、古馬相手でも好走。とはいえ着差は大きく開いていた。激戦続きで上積みもどうだろう。

 ブルーチッパーは逃げてどこまで粘れるか。スパーキングレディーCではホワイトフーガに早々と交わされ、4コーナーあたりでは手ごたえ一杯に見えたものの、一旦は広げられた差を再び詰めてきた。厳しいペースで逃げても粘りを発揮するのがこの馬の持ち味。とはいえ前述のように、もっとも能力を発揮するのは1400〜1600m。狙いは1600mに戻るJBCレディスクラシック本番。

 タマノブリュネットは、降級した1000万条件を勝って臨む一戦。TCK女王盃ではホワイトフーガからコンマ7秒差の3着があり、その実力なら、◯以下の馬たちとも互角の勝負が可能と見る。

◎ホワイトフーガ
◯ララベル
▲フォローハート
△タイニーダンサー
△ブルーチッパー
△タマノブリュネット

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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