ダート女王級の強さを期待、ワンミリオンス/エンプレス杯
◆父の追悼勝利に続けるか
ゴールドアリュールが死んだというニュースがあった翌日、東京競馬場では産駒のエピカリスがヒヤシンスSを勝ってデビューから4連勝とし、さらにフェブラリーSでは2頭出走していた産駒のうち、ゴールドドリームが見事に勝利。さらに産駒の活躍は続いて、水曜日に浦和で行われていたユングフラウ賞では4番人気ながらステップオブダンスが差し切って見せた。
そして今回、ワンミリオンスがさらに続いて父の追悼勝利となるかどうか。そうでなくとも重賞初挑戦となったTCK女王盃を勝って、1000万条件から3連勝で断然人気となりそう。TCK女王盃では、陣営も「唯一の不安」と話していた距離を克服。今回はさらなる距離延長だが、平均ペースで流れる大井の1800mがこなせたのなら、スタンド前でほぼ間違いなくペースが緩む川崎の2100mも問題ないだろう。ここを勝てばダート女王の候補となりそうだ。
中央勢の他4頭は能力的にほとんど差がない。ならばここ2戦の成績がイマイチで人気を落としそうなヴィータアレグリアを相手筆頭として狙ってみる。休み明けだったクイーン賞は見せ場なしの9着だったが、昨年のエンプレス杯でのアムールブリエの2着、さらにマリーンCでの勝利も、牝馬限定のダートグレードとしてはレベルの高いレースだった。叩き2戦目で能力発揮に期待する。
中央勢に対して互角に戦えそうな地方馬はリンダリンダだけ。TCK女王盃は好位につけて直線先頭に立ってという積極的なレース運びでホワイトフーガにも先着しての2着。勝ったワンミリオンスとは3/4馬身差で、今回も両馬ともに同じ55kgならここでも見せ場を期待できる。
ブランシェクールは1000万条件勝ちなら能力的に差はない。ただここまでの3勝がいずれも右回りの中山で、左回りでは2着が1回だけというのが気になるところ。
タマノブリュネットは、レディスプレリュードの勝利は展開に恵まれた面があり、ここでも勝ちきるには展開面か何か助けが必要。
タイニーダンサーは、川崎2100mでは関東オークスを勝っているものの、サウスヴィグラス産駒でもあり、古馬に入っての対戦では底力に欠けるような気がする。
◎ワンミリオンス
◯ヴィータアレグリア
▲リンダリンダ
△ブランシェクール
△タマノブリュネット
△タイニーダンサー