スポーツライター・島田明宏が競馬界の「今」を熱視点で語る!
島田明宏
火曜日は福島県南相馬市、水曜日は福島競馬場、木曜日は北海道安平町と移動し、今、札幌の生家でこれを書いている。移動中の退屈しのぎに私はいつも本を持ち歩いている。だいたいは小説なのだが...
私は、「どんなレースにも意味がある」という前提で競馬を見ている。その「意味」というのは、日本の競馬界の変化や進化に関するものだったり、自分の馬券や好きな馬の今後に関するものだったり...
フェブラリーS、高松宮記念、NHKマイルC、スプリンターズS。これら4つのGIに共通しているのは、かつてはGIIやGIIIだったが(レース名や条件を変えたり変えなかったりしながら)...
あとになってから、あれも書いておけばよかった、これも書いておけば……と思う作品のほうが、書き切ったように感じた作品より、むしろ出来がいいものだ。以前、私淑する伊集院静氏にそう言われ...
どうやら私はかなりセコいようだ。これまで何度か言われたことがあるのだが、それが欠点だと思ったことがないので、直そうと思ったこともない。ということで、セコさがバレてしまった直近のエピ...
今週月曜日、1月23日に行われたJRA賞授賞式に、本稿での「公約」どおり、体重が今より20kg以上重い90数kgのときに買ったタキシードを着て出席した。その格好で最寄り駅まで歩いた...
年明けから2週間ほど札幌に滞在していた。その間、1日2食しかとらず、毎日雪かきをし、さらに腕立て伏せと腹筋を繰り返していたのだが、体重は500グラムほどしか減らなかった。身長178...
先週の金曜日、前回の「熱視点」の原稿を編集部に送った数時間後、『消えた天才騎手最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡』(白夜書房)が2011年度JRA賞馬事文化賞を受賞したという...
今、札幌の実家でこの原稿を書いている。両親がともに要介護で、車椅子が必要な父は3年前から入院中、右手の動きと言葉に問題がある母はこの一軒家で独居状態なので、ちょくちょく帰省しては家...
今年の有馬記念には去年の有馬の1〜7着馬のうち6頭が出てくる。出走馬13頭のほぼ半数である。予想原稿などを書くとき、フルゲート18頭だとして同じ前走に出た馬が4、5頭いれば「××の...
平日の昼間だから空いていると思っていたのだが、行きつけの理容室は一杯で、漫画を読みながら待っている客もいた。待つことが勝ち馬予想と同じくらい苦手な私は馴染みの理容師に声もかけず、通...
12月11日(日)の阪神JFには、ある大記録がかかっている。サウンドオブハートの手綱をとる武豊騎手の24年連続JRA・GI制覇、である。年内に残っているGIはこれと朝日杯FSと有馬...
新大関・稀勢の里が誕生した。11月30日の伝達式では四字熟語を用いず、「謹んでお受けいたします。大関の名を汚さぬよう、精進します」と、きわめて簡潔に口上を述べた。「自分の思いをスト...
欧米に追いつき追い越すことを目標に創設されたジャパンCも、今年で31回目を迎える。レースの回数は「数え年」なので、人間なら30歳。立派な大人である。が、30歳というのは実に微妙なお...
「ねえ、どうして競馬では馬券を売るの?」かつては同級生の女子、ほぼ30年ぶりに会った先日は、それぞれ女医、女性教師、女性管理職、大学卒業後一円も稼いだことのない優雅な主婦……などに...
出世レース。普通は、社内での昇進争いなどのことだが、競馬の世界では、「出走馬がのちに大レースを勝つことの多いレース」を指す言葉になっている。次に挙げる馬名を見てほしい。プリモディー...
単勝1番人気のスマートファルコンが1.2倍、2番人気のトランセンドが2.4倍。出走馬12頭中単勝10倍以下はこの2頭だけで、3番人気のシビルウォーのそれは29.2倍もついた。この数...
オルフェーヴルが史上7頭目の三冠馬となった菊花賞を、私は福島競馬場で見ていた。東京在住の私が、なぜそういう変わった観戦方法を選んだかというと――。仕事部屋の壁に貼ってある競馬カレン...
オルフェーヴルが三冠制覇に王手をかけ、ファンの注目を一身に集めている。皐月賞、ダービー、そして菊花賞と舞台も距離も異なる(今年は皐月賞も東京で行われたが)3つのレースをすべて勝つこ...
本稿が公開される10月15日、土曜日に京都芝1800mで行われる堀川特別(3歳以上牝馬、1000万下)の「残念秋華賞」ぶりは、見事というか、凄まじい。12分の3だった秋華賞出走の抽...
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