日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
同日のAJCCは人気のマグナーテンのあっさりの逃げ切り。JC4着とそっくり同じ2分12秒5。上がり時計まで0.1秒の違いしかなかった。見事なものだが、迫力には乏しくドバイはどうだろ...
勝ったスズカドリームの母は、快速サイレンススズカの1つ上の半姉ワキアオブスズカ(父ダンスオブライフ)。スズカドリームはサイレンススズカの甥になるが、父は同じサンデーサイレンスなので...
勝ち時計の1分34秒8はとくに速いものではないが、前半47.9−後半46.9秒のレースラップも、1分34秒8の決着も、昨年のタニノギムレットのレースとまったく同じ。もちろん、抜け出...
中山金杯の6歳馬トーホウシデンの復活は見事だったが、レースの中身でいえば、西の京都金杯の方が一枚内容が上だった。秋のマイルCSで良くみられるように、前半800mが46秒8、後半のそ...
中山2500mのペース判断やスパートのタイミングはケタ違いに難しいことで知られる。だから、同じようなレベルの馬が戦っても2分30秒台になったり(今年のアルゼンチン共和国杯でさえ2分...
断然人気のダイヤモンドビコーは藤沢和厩舎。リーディングトレーナー争いを西の山内厩舎と展開させていることもあり、負けられない立場だった。こういう状況に置かれるとレース運びは苦しいもの...
強力な先行馬不在だった。武豊騎手(サイレントディール)は、機先を制してハナを奪ってしまえば、楽なマイペースも可能と読んだ気がする。ところが、ペリエ騎手(マイネルモルゲン)も同じよう...
前走、11月3日のファンタジーSではおそらく中1週の連続した疲れがあったのだろう。期待したほどの迫力もなく、勝ち時計も1400m1分22秒2。ややAランクというには物足りないレース...
前半の1000m通過はマグナーテンの先導で60秒9。スローに近いペースで流れたが、そこから4ハロン連続して11秒台にペースアップし、道中の4ハロン46秒9。後半は58秒9に最後の1...
過去の例が示すように、マイルCSにフロック勝ちはまずない。前走、10月の富士Sで5着(6番人気)にとどまったトウカイポイントだが、当時トウカイポイントのマイル適性に期待し、トウカイ...
ファインモーションは落ち着いていた。また、相手の有力馬の脚質や、取るだろう戦法も十分にわかっていた。したがって、変にイレ込んだりせず、落ち着きを保った状態でゲートインできた時点で確...
直線大外から一気に突っ込んできた伏兵トーホウアスカ(父チーフベアハート)の切れが目立ったこともあるが、順当に勝った注目のピースオブワールド(父サンデーサイレンス)のゴール前は、前走...
中山コースの距離2000mの難しさがフルに前面に出たような天皇賞だった。レース全体の流れは、前半59.3−後半59.2秒。1分58秒5。この春にノーリーズンが抜け出しタイガーカフェ...
武豊騎手はこの日、10Rまで[5-4-0-0]着だった。さすが、と思うと同時に、ひょっとして肝心のノーリーズンでは…。悪い予感がしたファンもいたかもしれない。スタートでよもやの落馬...
ファインモーション(父デインヒル)に対する期待の大きさは、「本当の楽しみはこれから先のことです。――武豊騎手」のコメントがすべてを現しているだろう。まだ幼い一面をみせたり、スケール...
スピード型のマグナーテンがそのあふれるスピード能力をフルに生かし、なおかつ先行して粘ることは、あまりにも当然の推理で、結果もその通りだった。前半の1000m通過は59秒2。理想の平...
勝ったのはビリーヴ(父サンデーサイレンス)で、決して武豊騎手ではないのだけれど、いまさらながら武豊はすごい。新装となった新潟は初めて。いきなり2Rで外回りの直線を巧みにこなして勝ち...
菊花賞に向けてのローテーションが、1999年までの菊花賞が11月に行われていた当時とは異なっている。この神戸新聞杯か、1週前のセントライト記念を使うかだけ。したがって夏にオーバーホ...
伊藤雄師はもともと強気なコメントを提供するトレーナーだが、レース前に「できるだけ追わないで勝って欲しい」という指示を出したという。ファインモーション(父デインヒル)の能力はズバ抜け...
5歳の夏を迎えたブレイクタイム(父デインヒル)が、やっと全面的に本格化した。ブレイクタイムがそのAランクのスピード能力の一端を最初に示したのは、3歳春の菩提樹S・1400m。強引に...
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