日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
今年の組み合わせは少し馬場が渋った程度ならそう大きな波乱はなさそうに見えたが、勝ったのは最軽量48kgでしんがり12番人気のトーホウシャイン。10番人気ピースオブラヴが2着。3連単...
多くの年はいかにも春シーズン末のGIII、そんな波乱が連続してきた重賞だが、今年は勝ったサンライズマックスも2着ヒカルオオゾラもまだキャリアの浅い4歳馬。秋のビッグレースにつながる...
ドバイ遠征の影響があって体つきが寂しく見えた前走とは異なり、馬体が戻ってプラス8kgで486kg。また、落ち着いていた。本馬場へ入ってファンのいる外ラチ沿いを歩かせる余裕さえあった...
NHKマイルC当時よりさらに迫力を増したディープスカイ(父アグネスタキオン)が素晴らしい爆発力を見せつけた。初勝利を記録したのが6戦目。皐月賞はパスしたというよりまだクラシックを展...
だいぶ回復しかけているように見えた馬場だったが、勝ち時計は2分28秒8。レースの前後半1200mずつは「1分14秒3=1分14秒5」。スピード能力だけでなく底力やスタミナを問われた...
今回がGI級のビッグレース初挑戦。上がり馬エイジアンウインズが坂上から鋭く抜け出し、ウオッカ以下を完封してみせた。前走の阪神牝馬S=1400mは展開に恵まれた一面もあったが、今回は...
心配された馬場状態は午後になって急速に回復。全体に時計のかかるコンディションではあっても、大幅な能力減に見舞われた馬、馬場を気にして力を出し切れない馬が出現するほどではなかった。勝...
予測された通り厳しい流れの3200mになった。近年の天皇賞・春は芝コンディションの格段の良化、スピード能力あふれる中距離型が大半になったこと、などの要因が重なり、スタート直後の1F...
ここで出走権を確保できるなら、本番のオークスでも期待できそうな馬がそろった注目のトライアル。人気に応えて鋭く抜け出したのはレッドアゲートだった。レースの前後半1000mずつが「61...
抜きん出た能力を持つ馬はいない。同じような力を持つ馬が揃った今年は大接戦必至、白熱のレースが期待された。一週前の「桜花賞」がそういう決着だった。この「皐月賞」も同じように難しい結果...
波乱歓迎の多くの穴党ファンでさえ、ちょっと手が出ない歴史的な大波乱の桜花賞だった。難しい組み合わせがささやかれていたところへ、注目馬の一頭ポルトフィーノが前日になって出走取り消し。...
中山のダービー卿CTは、安田記念に続く路線とするとちょっと中身の乏しい凡戦。あまりのスローに途中からハナに立って逃げ切ったサイレントプライド、久しぶりのマイル戦でも高い能力を示した...
今年の馬場コンディションから好時計の決着が予測されたが、3月末に移ってからの高松宮記念とすれば破格の1分07秒1(33.4−33.7秒)。5月に行われた96年フラワーパークの1分0...
あふれる候補の中から次々と脱落者が出るような路線になっている今年、ここも新星が飛び出したというより、とりあえず春のクラシックからは一歩後退。少なくとも皐月賞には出走できない馬が選か...
近年はここをステップに桜花賞を好走する馬が少なくなっている。とはいえ、同じ阪神コースで距離が1F異なるだけ。05年ラインクラフト、02年ブルーリッジリバーなど、本番での快走馬はいる...
中山の2000m3連勝となったマイネルチャールズ(父ブライアンズタイム)は、ホープフルS→京成杯→弥生賞を、2分03秒9→2分02秒9→2分01秒8。一戦ごとに約1秒ずつ時計を短縮...
展開を考えたときに、まさか2番手に付けて先行するとは思いもよらなかった7歳カンパニー(横山典騎手)の鮮やかな先行抜け出しが決まった。いつも追い込んで届かずのイメージがあっただけに、...
ドバイ遠征を前にした注目のヴァーミリアンが囁かれた不安を一掃、これで国内のGI格のレース5連勝となった。昨年のドバイワールドCは4着とはいえ、勝ったインヴァソールに2.6秒も離され...
まだ発表されていないが、昨年アサクサキングスが1分48秒8で勝ってレーティングが105だったことから、今年のレインボーペガサスもおそらくほぼ同じ程度のレーティングと推測される。抜け...
1月のシンザン記念、京成杯に続いて、ここもフルゲートで行われた牡馬クラシック路線のステップレースは、またまた難しい波乱の結果がもたらされた。ふつうの年だと、クラシックの有力馬が含ま...
821〜840/1,169件