日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
1分20秒3(45.5秒-34.8秒)のレコードが記録された。突然の強い雨で滑る芝コンディション。差し馬勢には苦しい馬場となったが、リズム良く先行できたグループはみんな上位に粘って...
牝馬の桜花賞組、男馬の皐月賞組、そして最初からニュージーランドT→NHKマイルCを目指した組が合わさり、興味あふれる対戦となったが、意外にあっけない結末。スタンドのファンの盛り上が...
混戦がささやかれたのは、信頼できる長距離型が不在だったこと。また、自力で3200mのスタミナ勝負に持ち込めるようなステイヤーの資質を備えた馬がいないことだったが、予想通りの大波乱に...
勝ったディアデラノビアから、7着のヤマニンアリエルまで0.2秒の小差。特に、5着パーフェクトマッチまではクビ、クビ、アタマ、アタマの差。5頭もが横に並んだ形は、1983年のダイナカ...
スタートでつまずき、よろけた時。4コーナー手前で息を抜き、初めて気合のムチが入った時。2度ばかりドキッとさせたが、期待通りの、それ以上の完勝だった。ここまでの3勝は軽いストライドと...
勝ったラインクラフトは好スタートから外枠のロスを最小限にとどめ、溢れるスピード能力をフルに活かし切った。アタマ差の2着シーザリオは、総合力で2着に力強く押し上げて、あと一歩まで追い...
3年前に直線一気を決め、エアシャカール以下に完勝した時より、今回のサンライズペガサスの方がずっと強く、レース運びにも危なげがなかったから素晴らしい。3年ぶり、4年ぶりに同じ重賞を制...
アドマイヤマックスには、12月のCBC賞(16頭立て16番枠)が内にささり通しでプレシャスカフェの5着にとどまったイメージが強すぎたが、今回は中京コースも2度目。もまれず、また芝の...
ディープインパクトが一歩も二歩もリードしている勢力図は変わらないが、待望の新星が台頭してきた。勝ち時計は1分47秒3。これは02年のタニノギムレットの1分46秒9に次ぐ、スプリング...
勝ったラインクラフトは、これで距離1400mで3度目の1分21秒台。例年のステップレースの勝ち馬を確実に上回っている。今回の1分21秒2はレースレコードだった。本番に向けての視界は...
ディープインパクトが着差以上の完勝劇だったことは間違いない、弥生賞の2000m。例年通りこのレースの分析が皐月賞、さらにはダービーへの最大の鍵になるだろう。ディープインパクトは馬体...
高松宮記念に向けてキーンランドスワンが不振を脱出し、展開が大きく開けた。今年に入っての2戦は揉まれての弱さが出たためかいいところがなかったが、今回は好位のインでスムーズに流れに乗り...
返し馬で少しカッカしすぎているようにも見えた。闘志満々のメイショウボーラーの飛ばしたペースは、前半の半マイル45.8秒、1000m通過57.8秒。明らかに陣営の考えていた以上のハイ...
この時期の3歳戦に対してはどうしても視点が厳しくなってしまう。展望がクラシックにあるからで、これは仕方がないだろう。特に今年の場合は、衆目の一致する候補のディープインパクトや、強い...
ストーミーカフェにはいくつもの課題があったが、ことごとくクリア。期待以上の素晴らしい内容で春のクラシックに大きな展望が広がった。まず、単騎の逃げに持ち込めたことも味方したが、折り合...
4歳ハットトリック(父サンデーサイレンス)の豪快な末脚がフルに爆発した。レースの流れ(前半47秒9-後半45秒8)がスローだったため、勝ち時計の1分33秒7は平凡でも、久しぶりに見...
5歳クラフトワーク(父ペンタイア)が、重賞3連勝を達成し、いよいよG1を展望する視界が開けた。今回は、インを突いた函館記念や中山金杯と異なり、最後は外に出して他馬をねじ伏せるように...
最近では珍しい極悪の不良馬場のため、スピードや切れ味を問われるレースではなく、底力と勝負根性が問われる一戦だったろう。どの馬も最後はドロだらけ。スムーズなストライドを保てた馬はなく...
初めてダート競馬に挑戦して期待通りに快勝した馬は、かなり衝撃的なレースをすることがある(クロフネ、ブルーコンコルド、ナリタハヤブサなど…)と、レース前に予測したが、メイショウボーラ...
勝ったゼンノロブロイは05年、“キングジョージ”を中心の海外遠征を決め、O.ペリエ騎手も大賛成だという。より強い相手に挑戦しようとするチャンピオンに、さらなる前進を期待しよう。有馬...
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