日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
1分21秒3のレースレコードが記録された。97年キョウエイマーチの1分21秒4を上回った。この時期の3歳戦の好時計はそのまま豊な資質を示すことが多く、これで3戦3勝となったムーヴオ...
コスモバルクの柔軟なバネはすごい。これで芝3戦3勝となったが、初の芝だった東京の百日草特別を最後11.2秒-11.5秒でまとめ、前走のラジオたんぱ杯の最後の2ハロンも11.4秒-1...
スローの逃げ、あるいは前後半のバランスのとれたマイペースに持ち込むかと思えたローエングリンは、前半46.5-57.6秒。1200m通過1分09秒6。単騎でハナに立ちながらピッチが上...
アドマイヤドンは落ち着いて、いつもより大きく見せて454キロ。本当はもうひと回り迫力を増した馬体になって欲しいが、この一族はもともと大きく出ることはなく、母のベガも430キロ台。だ...
候補として注目のブラックタイド=武豊は若駒Sと同様に好位抜け出しの正攻法の策を取った。必勝の安全策であると同時に、たんぱ杯、若駒Sの内容から、武豊騎手はこの馬はサンデー産駒の中では...
東京の芝1800mはスローで流れることが多いが、恵まれての好走はめったになく、この距離を好時計で乗り切った馬は「時計通り」の価値があることは知られる。このレースを1分47秒台で勝っ...
強力なペースメーカー不在のマイル戦。前半35.1-41.0-59.0秒…は、予想された通り明らかにスローだった。外枠のウインラディウスは休み明けもあって「かからずになだめる」のがテ...
6歳タイムパラドックス(父ブライアンズタイム)はダート巧者にしては決してパワフルではなく、とくに500キロ級の馬に囲まれたりすると非力な面が出る死角があった。今回は、逃げたスマート...
皐月賞レコードが02年ノーリーズンの1分58秒5。続いて94年ナリタブライアンの1分59秒0だから、今回のフォーカルポイントの1分59秒2はすごい。レースの流れは[58.0-61....
伏兵バリオスが好スタートから引っぱり、前半32.8秒の猛ペースになったとはいえ、冬のダート戦で、また時計のかかっていた今年、圧勝したマイネルセレクトの1分10秒9は速い。ラクに1分...
Cコースの芝は上々のコンディション。良馬場で1分59秒2の好時計が記録された。レース全体の流れは60.6−58.6秒。はっきりスローだったが、それだけに3馬身半も抜け出したアサカデ...
何とか打倒シンボリクリスエスを果たしてくれそうな3歳馬リンカーンに期待してみたが、2分30秒5のレコードでクリスエスに独走されては、これはもうクリスエスの2連覇達成を素直にたたえた...
シーズン末の12月のG2。決してランクの高い重賞ではないが、十分に見応えのある、かつ中身の濃い1600mだった。勝った4歳ファインモーション(父デインヒル)は、これはもう能力通りで...
外枠15番を引いてしまったメイショウボーラーの逃げは、34.1-45.8-57.5秒。快速の4連勝馬としては決して無理なペースではなく、前後半の半マイルずつにすると、[45.8-4...
強力な先行のスピード型が不在の18頭。前半48.2=後半47.7秒のラップで1分35秒9の走破時計にとどまったため、各馬ともに余力のあった直線は大混戦にもつれ込んだ。35.8−48...
大差をつけての逃げ切りというのは、うまく読みが的中したファンと、圧倒的な勝利を収めた陣営以外にとっては、往々にして物足りなさが残ったりするものだが、このタップダンスシチーの逃げ切り...
10月の府中牝馬Sのときに思ったが、レースの流れと走破時計の関係というか、引き出される馬の能力は不思議なものだ。府中牝馬Sでは、前半44.5−56.3秒の猛ペースでかかって飛ばした...
伏兵の先行型が引っぱり、レースラップは57.5−12.2−62.1秒。2分11秒8の好時計になり、後半の1200mはすべてハロン12秒台。最後は一瞬の切れとかではなく、頂点のG1ら...
1分22秒6の勝ち時計がきわめて平凡だったのは、牝馬同士の2歳Sにしては珍しく一気に行く馬不在で、前半3ハロンは35.6秒にとどまったため。レース全体のバランスは、[35.6-11...
まず、2番人気に支持されつつ、前半の1000m通過56.9秒という猛ペースで飛ばし、最後は歩いて13着に沈んだローエングリンの逃げは、まあそういう強気なレース運びは理解できるとして...
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