日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
様々な意味で絶対に負けられない一戦だった。もし、ここでディープインパクトが伸び切れずに沈むようだと、多くのファンも、サークル全体もレースの後どう処していいのか分からなかったかもしれ...
雨の影響は多少あって、良馬場発表でも内枠の馬と少し非力なスピード型には走りにくそうなコンディションだったが、1分32秒7の速いタイムが記録され、ダイワメジャーの強さとパワーが一段と...
きわめて残念なレースになってしまった。降着になった直線の出来事は多くのファンが確認したとおりで、見解や判断の分かれるところではない。しかし、それにしてもこの秋になって、凱旋門賞のデ...
アストンマーチャン(父アドマイヤコジーン)が2歳日本レコードの1400m1分20秒3で、5馬身差の独走を決めた。時計の出やすい馬場で、直前の桂川S(古馬1600万下)を制したキンシ...
評価の難しい馬が多かったこと、また、このぐらいの組み合わせなら勝っても不思議ない馬が多かったという意味の混戦だったが、結果は上位7着までに入線した馬は、みんな上位8番人気以内の馬だ...
3分02秒7の菊花賞レコードが記録された。従来の記録は1998年のセイウンスカイ(横山典)の逃げ切りを、スペシャルウィーク(武豊)が追い詰める形で樹立された大レコードだったが、今回...
予定通りの出走とはいえ、5か月ぶりの今回はひょっとして崩れる危険も大きいのではないかと思えたカワカミプリンセスの、この世代の牝馬の中での傑出した能力の高さは本物だった。というより、...
現在のコースに移ってからは最速の1分45秒5。秋の天皇賞の有力なステップレースらしいハイレベルの厳しい1800mだった。レースのレベルの基準になりそうなダンスインザムード(秋の天皇...
もっとも大きな興味があった凱旋門賞の結果は、残念というか、ほとんど負けないぐらいに思っていたのでがっかりだった。上がりの速い直線だけの決着になり、ハリケーンランやシロッコが伸びない...
叩いて叩いて抜け出したと思えたメイショウサムソンだったが、ゴール寸前、大外から一気に伸びたドリームパスポートが鮮やかに差し切っていた。前半の1000m59秒1-後半が59秒0。1分...
12番人気の1勝馬トーセンシャナオー(イネス騎手)がスルスルと抜け出したのは、中山のセントライト記念。はたしてここで優先出走権を得た上位3頭が、本番の菊花賞で有力馬なれるかどうかは...
注目はグローバル・スプリント・チャレンジの首位に立っている豪州のテイクオーバーターゲットと、サマー・スプリント・シリーズの逆転優勝を狙って中1週のローテーションで出走してきたシーイ...
東の新潟2歳Sでも西の小倉2歳Sでも新種牡馬の産駒がいきなり重賞を制してみせた。その中身が特に光ったのは、小倉のアストンマーチャン。アドマイヤコジーン産駒の牝馬で、圧倒的なスピード...
勝った4歳トップガンジョーには秋のGIに向けて大きな展望の広がる好時計の2000mだった。これまで1600mから1800mの距離に出走することが多かったが、平坦に近いコースとはいえ...
ローカルのGII重賞ながら、ここで明快な答えを出したい馬が多い注目の好カードになった。先行すると思えたシルクフェイマスの出足が悪く、予想外のスローになり前半の1000m通過は61....
あまり流れが速くならないことが多い。したがって、先行型が有利になる。今年はおそらくマイネサマンサの先行でスローに近いペースだろう。そういうレースのパターンが強調されすぎたためだろう...
夏のローカル重賞でベテランの7〜8歳馬が好走するのは珍しくはないが、7歳馬カンファーベストの快走には驚かされた。昨年春の新潟大賞典を57.5kgのハンデで2着するなど、新潟コースに...
距離2000mの、それもレベルの高いレースで良くあるパターンの結果だった。1番人気で6着にとどまったメイショウカイドウは、自己最高とほとんど差のない1分58秒3で乗り切り、コンゴウ...
ぬかるんだ馬場で予想以上に時計がかかって2分05秒台の決着。後半の3Fは13.0-13.0-13.4秒(上がり39.4秒)。勝ったエリモハリアーはフルに函館の芝コースへの適性が出た...
水はけのいいことで知られる新潟コースだが、レース直前になってスコールの大雨。一転して不良馬場に近い走りにくいコンディションになってしまった。良馬場なら、おそらくレコードにそう見劣ら...
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