JRA賞馬事文化賞受賞者・吉沢譲治が語る血統の真実とは?
吉沢譲治
今年の夏競馬はディープインパクトも、キングカメハメハもお休みの状態である。例年だとフジキセキ、サクラバクシンオーあたりの出番だが、年齢的にピークを過ぎたか勢いがない。このため重賞は...
オルフェーヴルの凱旋門賞挑戦が、スミヨン騎手で正式に決まった。新聞によると池江泰寿調教師は、「苦渋の決断でした。凱旋門賞に勝つためにはどうすべきか、関係者みんなで協議した結果、スミ...
先週の七夕賞を14番人気で勝ったアスカクリチャンは、父がスターリングローズで、母の父がダイナレター。今時の重賞勝ち馬としては、かなりマイナーな血統だ。父、母の父ともに、中央の重賞勝...
これはサンデーの後継種牡馬の全般に言えることだが、父サンデーよりも海外遠征においては優秀である。大物後継種牡馬の多くがスタミナ、パワーに富む海外のステイヤー牝系や、日本古来のステイ...
タガノハピネスが6月3日、阪神の2歳新馬戦(芝1200m)を幸先よく勝ち上がった。父のタガノゲルニカは非サンデー系の新種牡馬の1頭である。ブライアンズタイム産駒らしくダートで活躍し...
遺伝力の確かなサンデー系は、過去にアドマイヤマックス、オレハマッテルゼ、エイシンサンディ、ゴールドヘイローといった意外な成功種牡馬を数多く出している。競走成績にかかわらず、一律に可...
今年の輸入新種牡馬は全体に小粒。取り上げられるのは、先々週紹介したチチカステナンゴと、今週紹介するアルデバランぐらいなものである。ミスタープロスペクター晩年の傑作というのが、アルデ...
メイショウサムソンの魅力は、サンデー系牝馬との相性が見込める点にある。母の父ダンシングブレーヴは1980年代の欧州最強馬だが、マリー病という奇病にかかったため産駒の数は多くない。し...
中央競馬の新馬戦が今週から始まる。そこで注目の新種牡馬を、数回に分けて取り上げてみたい。同じ可能性を持った種牡馬でも、社台グループが輸入するのと、日高の生産者グループやJRAが輸入...
ダービーの枠順が確定した。出走馬18頭のなかでディープインパクト産駒は7頭。その生産牧場の内訳は、ノーザンファーム3頭、社台ファーム2頭、大樹ファーム1頭、パカパカファーム1頭。7...
アイムユアーズの父ファルブラヴは、4歳時の2002年、中山のジャパンC(2200m)を名手デットーリに導かれて勝った馬である。ただ、それまではイタリアのGIしか勝っておらず、デット...
ルーラーシップが香港のクイーンエリザベスIICを快勝し、海外で待望のGI制覇を果たした。日本調教馬の同レース制覇は、2003年のエイシンプレストン以来9年ぶり。また日本調教馬が香港...
春の天皇賞を勝ったビートブラック。父のミスキャストは1998年の生まれで、アグネスタキオン、マンハッタンカフェと同じサンデーの7世代目にあたる。ミスキャストのデビューは3歳の2月と...
今年から2歳新馬戦の開幕が早くなったとかで、10日ほど前、早くも新種牡馬の原稿の依頼が舞い込んできた。東京開催にもその2歳新馬戦が組み込まれているという。開催日程をのぞいてみると、...
革命的な種牡馬の継承役。それは務めるのは、不思議と意外な馬たちである。代表産駒の上位に名を連ねる、まばゆいばかりの勲章を持つ馬は少ない。たとえば、アメリカの歴史的名馬ネイティヴダン...
サンデーは欧州のステイヤー牝系や、ステイヤー系の種牡馬と相性が良かった。初期のダンスインザダーク、スペシャルウィーク、中期以降のディープインパクト、マンハッタンカフェ、ネオユニヴァ...
ハナズゴールが勝ったチューリップ賞。タイムは、その一つ前に行われた古馬の準オープン、武庫川Sとほぼ同タイムだった。それでいてラストの1ハロンは、武庫川Sで最速のデンコウジュピターよ...
日経賞を勝ったネコパンチ。その母系は、オールドファンにとっては懐かしいラダンスーズ系である。今から30年前、1982年の桜花賞を勝ったリーゼングロスが、このラダンスーズ系だった。続...
阪神大賞典のオルフェーヴルには驚いた。勝負時に競走をやめ、先頭から最後方まで下がって故障かと思いきや、離れた外ラチ沿いから再び猛ダッシュ。短距離戦なみの加速で先頭集団に追いつくと、...
ディープインパクトの2世代目は、2月のクイーンCまで重賞7連勝(出走機会)の快進撃を続けた。しかし連勝記録がストップした途端、トライアル戦線で去年と同じようなもたつきを見せ始めてい...
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